ozie HOME  >  ozieについて  >  プレスリリース  >  2012/5/29

クールビズアンケート調査結果

ozieでは20代〜60代の男性を中心に、クールビズが声高に叫ばれた2011年の夏に、実際にどのようなクールビズ(シャツスタイルに限る)を実施したかを調査するアンケートを行なった。
その結果、287人の有効回答を集め、以下のような結果が得られた。

*募集方法
FACEBOOK広告を利用した一般募集とozie会員からの募集によるネットアンケート。
ただし、 クールビズアイテムの認知度調査に関しては、ozie会員は偏りがあると考えたため、ozie会員を除いた数で集計(グラフ右上に記載)

結論

1. クールビズ 決め手は「お客様」より「社内」の目
2. 「前開きポロ」はOK 「かぶりポロ」はNG
3. 機能性クールビズシャツ浸透に「認知の壁」と「購入機会の壁」

1.クールビズ 決め手は「お客様」より「社内」の目

クールビズスタイル決定の基準は、上司や同僚など「職場の許容範囲にあわせて」が56%。
「お客様の目を気にして」の36%を大きく上回る。

クールビズスタイル決定の基準

▼クールビズを実施するにあたり、服装はどのような基準で決定していますか?(複数回答可)

回答人数287人

グラフ2

上司や同僚など職場での許容範囲56%、次いで自分の好きなスタイルが45%、お客様の目は第3位。

昨年の実施スタイル

▼去年の夏クールビズの為に、あなたが着用したシャツを教えてください(2つまで選択可)

回答人数135人 [ozie会員を除く*]

グラフ1

多くの人が半袖Yシャツを着用。続いて34%の人が一般的なプルオーバータイプのポロシャツを着用していることがわかった。一方でクールビズを積極的に実施していないと考えられるジャケット着用者は22%。

ジャケット着用その理由

▼「ジャケット着用」とお答えの方は、その理由を教えてください。(複数回答可)

回答人数77人

グラフ3

ジャケット着用1番の理由は「お客様の目を気にして」。次いで「習慣として」という意見も多く、本人の意識改革も必要。

2.「前開きポロ」はOK 「かぶりポロ」はNG

社内、取引先ともにYシャツの着用は問題ない。
クールビズスタイルとして、ポロシャツ(一般的なかぶるタイプ)と「前開きポロ」の許容度に大きな差があった。

部下や取引先のクールビズ NGの分かれ目は「前開きポロ」と「かぶりポロ」

同僚や部下 NGのクールビズスタイル

▼もし職場で同僚や部下がしてきたらNGのクールビズスタイルは?(複数回答可)

回答人数287人

グラフ4

「前開きポロ」をNGとする意見は8%だが、「かぶるポロ」は31%。同僚や部下のクールビズスタイルとして、ポロシャツ(一般的なかぶるタイプ)をNGとする回答は「前開きポロ」の3.8倍となり、許容度に大きな差があった。

取引先 NGのクールビズスタイル

▼もし取引先の人がしてきたらNGのクールビズスタイルは?(複数回答可)

回答人数287人

グラフ5

取引先の視点でも、上司・同僚と同じ結果となった。

3.機能性クールビズシャツ浸透に「認知の壁」と、「購入機会の壁」

機能性クールビズシャツ別の認知度・着用度は、最大ビズポロでも49%・26%。その理由は、認知度不足と購入機会不足。

機能性クールビズシャツの認知度

▼機能性クールビズのシャツとしてご存知のものを教えてください(複数回答可)

回答人数135人 [ozie会員を除く*]

グラフ6

機能性クールビズシャツとして最も知られているのはビズポロだが、そのビズポロでも認知度は49%にとどまる。クールマックスは37%、アイスコットンは28%と、さらに低い傾向が見られた。

【ビズポロ】
ビジネスポロシャツの略で、ビジネス仕様のニット(鹿の子)素材のシャツ。一般の綿と比較して涼しく快適な着心地です。
【クールマックス】
綿と比較して5倍の速さで汗を吸収・蒸散する新素材技術。湿度を保持して体温を下げる効果があります。
【アイスコットン】
高い熱伝導性を持つ素材を利用したコットンです。肌に触れた時に身体の熱を吸い取ることによって、ひんやりとした着心地が得られます。

機能性クールビズシャツの着用度

▼昨年の夏、着用した機能性クールビズシャツを教えてください(複数回答可)

回答人数135人 [ozie会員を除く*]

グラフ7

着用しなかったが36%。
「ビスポロを知っている」との回答が49%だったのに対し、実際に「着用した」との回答が26%。認知に対して着用している割合は54%にとどまった。
他のアイテムでも同様の傾向がみられた。

機能性クールビズシャツアイテムを取り入れなかったその理由

▼上記のクールビズアイテムを昨年、着用しなかった方、その理由を教えてください。(複数回答可)

回答人数49人 [ozie会員を除く*]

グラフ8

機能性クールビズシャツを知らなかったが55%。次いで買う機会がなかったが27%。シャツの認知度と購入機会の少なさが、機能性クールビズシャツの導入の障害となっている。

着用してみたい機能性クールビズシャツアイテム

▼クールビズのために着てみたいシャツがあったら教えてください。(複数回答可)

回答人数287人

グラフ9

クールマックス、アイスコットンなど、従来のYシャツスタイルを崩さない機能性素材が人気。

総評

クールビズ普及のカギは、社内基準の緩和とクールビズアイテムの認知

一口にクールビズスタイルと言っても、職場やTPOに応じて許容範囲に幅があります。その決め手は、お客様よりも上司や同僚の許容範囲であることが分かりました。
クールビズの一層の普及を促すためには、クールビズスタイルについての社内の基準を緩和し、積極的に話し合うことが有効と言えそうです。

アイテム別にみると、Yシャツ風前開きポロシャツは一般的Yシャツと同程度に許容されていることがわかりました。いざという時にスーツやネクタイも合わせられる安心感が許容されている理由でしょうか。

年々新しい機能性クールビズシャツが登場していますが、スーパークールビズが叫ばれた昨夏でも、その認知度、着用度は低かったようです。さらなる情報提供に加え、ネット通販の利用など、購入しやすい機会を提供することによって、今後クールビズのさらなる浸透の可能性があると考えられます。