2024.07.18
夏場に友人の結婚式に参列する際の服装マナーやコーディネートについて=マナーを守りつつ暑さ対策をするには?

 

洋装のフォーマルルールは、今は英国王室の装いがベースになっています。
イギリスの夏は、イギリスの中では気温は高い方ですが日本=特に関東以西の気候と比較した場合は基本涼しく過ごしやすいです。雨は多いですが。

そこで今回のテーマです。
これを念頭に置いたとき、海外のフォーマルルールをそのまま日本の夏に持ってくるとどうなるか?
まあ暑くてやってられないとなるわけです。
これに特に当てはまるのが招待されて結婚式に参列する方々。
上司・同僚・友人といった方々ですね。

では暑い夏場に友人の結婚式に参列する際にマナーを守りつつ暑さ対策をするには?といった観点で、服装マナーやコーディネートについて私なりの考え・提案について今回はお話いたします。

 

♦動画目次

00:00 夏場に友人の結婚式に参列する際の服装マナーやコーディネートについて=マナーを守りつつ暑さ対策をするには?
04:05 暑さ対策を踏まえた上でのスーツの選び方
15:27 基本ルール:タイドアップにする
16:16 夏の結婚式に参列する際の最適なワイシャツについて
19:49 夏の結婚式に参列する際にNGなワイシャツは?
21:54 まとめ

♦暑さ対策を踏まえた上でのスーツの選び方

スーツ着用必須です。

 

《スーツの色について》

ミッドナイトブルー(濃いネイビー)かチャコールグレーのスーツを着用する。

 

《暑さ対策のテクニック》

①春夏素材のミッドナイトブルー、もしくはネイビーのスーツを用意する
ネイビーのほうが春夏素材のバリエーションが多いです。
暑いときは見た目にネイビー系のほうが爽やかに見えるという視覚的効果も!

 

②おすすめの春夏素材はモヘア混
アンゴラヤギの毛から作られるモヘアは生地にシャリ感があって、肌にベタっと張り付きにくく、更に吸湿性が高いので汗をかいてもサラッと感が持続しやすい、それでいて光沢があって高級感があるのがおすすめのポイントです。

高級感があるだけでなく、実際高級でお値段もそこそこします。
既製品ではあまり見かけないので、春夏用のフォーマルスーツ兼ここぞというときに着用するスーツとしてオーダーで作ってしまうのもアリかもしれません。

またウールでも薄めのトロピカルウールを選ぶと、見栄え的にはモヘアには光沢感など劣るもののコスパの良いスーツを作れます。
麻や綿はきちんとした結婚式・披露宴で着用するのは、見た目にカジュアルなのでやめたほうがいいでしょう。
ただし、ウールに麻や綿をブレンドして使われている場合で見た目にウール感が強ければOKです。

 

③ジャケットは裏地が背抜きのものを選ぶ
背抜きとは背中に裏地がついていない、通気性重視の春夏用仕様担っているものです。
背抜きになっているということは、素材的にも通気性を活かした春夏用の素材を使っているということになります。
裏地の使用量が少ない=軽くて着用時のストレスが若干軽減されます。

 

④ジャケットは式場に入る前までは脱いでもOK!ただし会場入りする前に着用すること!
これはルールというより、個人的に思う提案です。
暑い夏場に会場に向かう間、ジャケットを脱がずに行ければそれが一番いいと思います。
理想はこうです。

ですが真夏にこれをやったら現実的に暑いですよね。
後述しますが、結婚式に参加する際はタイドアップです。
より暑さが増します。
これでジャケットを着たまま会場に行ったら、会場につく頃にジャケット内側は汗びっしょりで体調を崩すかもしれません。
ですので会場に行くまではジャケットを手に持って、会場に入る前にジャケットを着用する、これでいいと思います。

この一環で、もし披露宴でアルコールを飲まないのであれば、車で行くというのも汗をかかずに移動する手段の一つかもしれません。
車の中ではジャケットを脱いでいても全く問題ないですしね!
ただし式場の中ではこのあともお話しますが、ジャケットを脱いではいけません。

 

⑤理想を言えばベストを着用する
スーツはスリーピースが基本ですが、夏場の結婚式参列にスリーピースは暑いと思います。
なのでフォーマル用にライトグレーからミディアムグレー無地のオッドベストを持っておくと便利です。

ベストを着用する理由は、ジャケットを脱いだ際にシャツ一枚姿になるのを避けるためです。
これは私はよく言っていますが、シャツ一枚姿になるということは海外的に見れば下着一枚で外を出歩いているようなものです。
そこにベストを着用しているだけで、シャツ一枚姿よりはマシになります。

ですが、日本の夏場を考えれば、ベストを着用することも暑いと思います。
なのでおしゃれを考えるときにといった参考程度に考えて下さい。
ちなみにベストを着用したからと言って、シャツ一枚姿になっていいというわけではありません。
あくまで会場に行くまでにジャケットを脱いでいるときに有効というだけで、ベストを着ているからと言って空調のきいた涼しい会場内でジャケットを脱ぐのはだらしなく見えるので個人的にはNGです。

 

⑥式場で着替える
更衣室がある会場での式の場合は、会場内で着替えるというのも手かと思います。
暑い中で移動するから厳しいのであって、空調の効いた会場で着替えれば、暑さの影響を最低限に留めることができます。
会場まで遠く、前泊するような方は会場近くのホテルに宿泊することで同様の効果が得られます。
移動が少ないですからね。

ただこれに関して気をつけなければいけないのは忘れ物。
家で着用して会場に足を運ぶ分にはほぼ問題ないですが、一式を持って会場に向かう場合は忘れ物が多くなります。
多いのはネクタイ・ポケットチーフ・ベルトですね。
忘れ物をすると探す際に余計な汗をかくことにもなりかねませんので、着替える際は念には念を入れて準備して下さい。

♦基本ルール:タイドアップにする

ビジネスシーンでは春夏はノーネクタイでOKという会社が多いですが、結婚式や披露宴に参列する際の正式なフォーマルコーディネートにノーネクタイはNGです。
必ずネクタイをして参列するようにして下さい。

ネクタイはフォーマルシーンではシルク100%の結び下げのネクタイを選んで下さい。
結婚式に参列する際のネクタイの選び方については、過去に動画をアップしております。
ページ下部にご案内しておりますので、どういうネクタイがいいのかわからない方は是非チェックして下さい。

♦夏の結婚式に参列する際の最適なワイシャツについて

夏の結婚式に参列する際は、白無地シャツが無難です。
秋冬であれば薄いブルー=サックスなどもおすすめしていますが、夏場は白無地がオススメです。

それはなぜか?
フォーマルに一番適した色であることが要因の一つですが、それ以上に汗じみが目立ちにくい色が白だからです。
暑い夏に汗をかくなというのはおかしな話で、さらにジャケット着用でタイドアップですよ。
汗をかくこと前提で汗対策をしていくほうがいいわけで、それを考えると汗じみが目立ちにくい白無地一択です。

素材的な観点で見るとフォーマルシーンに着用するワイシャツはブロード、もしくは織り柄が目立たないドビー生地が理想ですが、この手の素材は汗を掻くとぺたっと肌に張り付いて、気持ち悪い思いをしますし、そういう状態を目撃されたらいいものではありませんよね。
なのでここは個人的に少し意訳してドビー生地でもOKと幅を広げたいと思います。

 

Q:フォーマルシーンで少しでも涼しげに着用できる白無地シャツはあるのか?
あります。夏素材=絡み織生地を使用したワイシャツです。

結婚式は前述の通りタイドアップなので、ozieではホリゾンタルカラーの白無地シャツをおすすめします。
特におすすめなのがダブルカフス仕様のもの。

ozie|オジエ からみ織生地

ozie|オジエ からみ織生地・ダブルカフス白シャツ・8006-g03a

フォーマルシーンといえばダブルカフスシャツが基本ですが、夏素材のダブルカフスシャツはそうそうないです。
しかしozieにはメッシュ状で風通しが良く、更に汗ばんでも肌にベタっと張り付かず、肌離れの良い絡み織生地を使用したホリゾンタルカラーの白無地ダブルカフスがあります!
夏場のフォーマルシーンにこれほど最適なシャツはありません。
夏場のダブルカフスは仰々しいし、暑苦しいので勘弁してほしいという方はシングルカフスもご用意しております。
ダブルカフスが理想ではありますが、友人や同僚の結婚式でしたらシングルカフスでもいいと思います。
この2つのうちいずれかをぜひお試し下さい。

♦夏の結婚式に参列する際にNGなワイシャツは?

フォーマルシーンには半袖ワイシャツはNGです。

シャツ1枚姿の際はいいでしょうが、ジャケット着用のフォーマルシーンでは、半袖シャツはジャケットの袖口からシャツが出ないのでこれがまずNGなのと、フォーマルで着用するようなジャケットと半袖シャツの相性は良くないです。
というのはきちんとしたジャケットには必ず袖に裏地がついています。
半袖シャツだと肘上から手首にかけて素肌になりますが、そこに汗を掻くとジャケットの裏地に汗ばんだ肌がぺたぺたくっついて気持ちが悪いからです。
なのでフォーマルシーンで半袖シャツを着用するのは避けて下さい。

さらに、麻100%の白無地シャツはどうでしょうかと質問を受けることがありますが、日本国内で行うきちんとした結婚式・披露宴では麻100%のシャツは個人的には避けたほうが無難だと思います。
シワが付きやすいのと、見た目に麻のカジュアル感がわかりやすいからです。

絡み織もメッシュ状の織り柄がやや目立ちますが、綿100%であることと暑い夏場なのでこれくらいはいいかなという個人的な判断からです。
暑い夏場に着用するワイシャツに使う綿100%生地として、絡み織以上に最適な素材はないと思っています。
ぜひお試し下さい。

 

以上でございます。
今回はできる限り従来のフォーマルルールを崩さず、その上で湿気が少なくからっとした気候のヨーロッパのフォーマルルールをそのまま適用しにくい日本の夏の結婚式に参列する際の参考になればと思い、個人的な考えや提案を織り交ぜてお伝えしてみました。
少しでも参考になれば嬉しいです。

♦まとめ

▼夏場に友人の結婚式に参列する際、マナーを守りつつ暑さ対策をするには?
マナー的にスーツ着用・タイドアップは基本!そして会場入りしたらジャケットは脱がない。
これは基本ルールとして守ること

▼暑さ対策のテクニック
①春夏素材のミッドナイトブルー、もしくはネイビーのスーツを用意する。おすすめの素材はモヘア混
②スーツのジャケットは背抜きのものを選ぶ。
③ジャケットは式場に入る前までは脱いでもOK。ただし会場入りする前に着用すること!
④式場で着替える。ただし忘れ物しないように最善の注意を!
⑤ワイシャツは汗染み対策で白無地がおすすめ。

ozieでは夏素材=絡み織生地を使用したワイシャツが超おすすめ!
ホリゾンタルカラーでダブルカフスとシングルカフスをご用意しております!

♦関連商品・動画紹介

⇒ からみ織リシャツ商品一覧

⇒ 結婚式にスーツで参列する際のネクタイ選び(動画)

⇒ 友人の結婚式にスーツで参列する際のコーディネート【20代・30代向け】(動画)

⇒ 結婚式にスーツで参列する際の正式コーディネート【40代・50代向け】(動画)

⇒ これはNG!スーツで結婚式に参列する際にやってはいけないコーディネート・マナー(動画)

⇒ 結婚式に友人の結婚式に参列する際のシャツの選び方(動画)

 


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