2024.02.15 スーツに合わせる革靴でおすすめの一足は?
オジエはワイシャツ・ネクタイ専門店なんですが、前職=バーニーズニューヨークでメンズ全般の接客をしていたせいかozieチャンネルでスーツ・フォーマルコーディネートなどなどビジネススタイルに関わるお話を色々していたら、シャツ・ネクタイ以外の質問をいただくようになりました。
その中で以前から複数のお客様から「スーツと靴のコーディネートについて教えてほしい」というお問い合わせを頂いております。
ただ非常に幅の広いテーマなので、それだけにどこからお話していいか考えていたのですが、シューズで一番最初にお話するとしたらベーシックかつ皆様のお役に立てる情報がいいと思い今回は「スーツに合わせる革靴でおすすめの一足は?」についてお話いたします。
目次
♦動画目次
00:00 スーツに合わせる革靴でおすすめの一足は?
01:40 スーツ・ジャケットに合わせる革靴の種類
02:25 ズバリおすすめの一足は?
03:15 ストレートチップをおすすめする理由
06:17 ストレートチップを選ぶ際の注意点
09:08 ストレートチップのコーディネート例
10:57 複数揃える場合のお薦めの順番
12:02 ストレートチップのおすすめのソール
♦ズバリおすすめの一足は?
結論からお伝えすると、「黒の表革ストレートチップ」です。
甲のあたりに真っ直ぐな線=一文字の切り返しが入っている革靴をストレートチップと呼びます。
つま先にキャップを被せたように見えることから、別名キャップトゥとも呼ばれています。
スーツやジャケットに合わせる革靴は本当にたくさん種類があります。
大分類で挙げると、プレーントゥ・ストレートチップ・ウィングチップ・Uチップ・モンクストラップ・スリップオン・チャッカーブーツ・サイドゴアブーツ。
とこれだけあり、細かくするとさらに種類が沢山あります。
♦ストレートチップをおすすめする理由
①履きシワがつきにくく、美しい形状を保ちやすい
形状についてですが、一文字の切り替えより前のつま先にシワがつかないので、つま先の形状を保ちやすい
②内羽根式なので、フォーマルで着用可能=スーツやディレクターズスーツで結婚式に参列するならストレートチップが一番おすすめ
シューズには内羽根式と外羽根式があります。
内羽根とは下部写真部分を羽根と言うのですが、この羽根の部分が中に入り込んで靴の皮と一体になっているデザインのことを指します。
外羽根式とは羽根の部分が甲の上に乗っているデザインのものを指します。
革靴の場合、内羽根式が格式が高く、外羽根式は脱ぎ履きしやすく動きやすいので機能性は高いですが、内羽根式よりややカジュアルな位置づけになります。
ストレートチップは基本内羽根式。
なのでビジネスシーンのみならず、モーニング・ディレクターズスーツ・スーツといった基本夕方までに終わるスタイルで結婚式等に参列する際に最適な革靴です。
ビジネス・フォーマル両面でヘビーユースで使用できる革靴はストレートチップ以外にありません。
また、フォーマルで着用するなら黒の表革以外にありえません。
なので黒のストレートチップがオススメなんです。
♦ストレートチップを選ぶ際の注意点
①内羽根式のストレートチップを選ぶこと
ストレートチップは基本内羽根式と言いましたが、極稀に外羽根式のストレートチップも販売されています。
ビジネス・フォーマル両面で使えるストレートチップを購入するときは羽根の形状をチェックし、内羽根式のものを購入するようにしてください。
②穴飾りの入り方に注意
穴飾りが入っているストレートチップがあります。
この穴飾りはブローグやメダリオンと言いますが、もしフォーマルで使うようでしたらこのブローグの入り方に注意が必要です。
このシューズのように穴飾りがつま先と一文字に入っているストレートチップはフォーマルシーンではNGです。
この穴飾りは入っていないほうが好ましいです。
もし穴飾りが入っている場合、ストレートチップでフォーマルシーン着用OKなのは、一文字の部分に穴飾りが入っているストレートチップ=パンチドキャップトゥまでです。
ブローグは入れば入るほどカジュアルな位置づけになりますので、ブローグの入っていないストレートチップをお持ちでなければ、まず何も穴飾りのないストレートチップの購入をおすすめします。
♦ストレートチップのコーディネート例
《黒ストレートチップのコーディネート》
《茶色ストレートチップのコーディネート》
《黒メダリオンのコーディネート》
♦複数揃える場合のお薦めの順番
ストレートチップを複数揃えるとすればの順番です。
①穴飾りのない黒の表革のストレートチップ
②茶色のストレートチップ=穴飾りの有無は好みでOK。
(なぜならばフォーマルシーンではカジュアルなパーティー以外では着用できないため)
③黒の穴飾り付きストレートチップ
(ビジネスシーンでは華やかになります)
♦ストレートチップのおすすめのソール
雨対策としてラバーソール・ビブラムソールがおすすめです。
レザーソールは雨に弱く濡れると水分が染みてきます。
また、そのまま放置すると腐り穴が空きやすくなります。
なので外から見ればラバーソールに見えないけれど、底はラバーソールになっている黒のストレートチップがおススメです。
さらに理想を言えば、表部分は撥水加工を施してある革やゴアテックスのストレートチップなどもいいでしょう。
♦まとめ
【スーツに合わせる革靴でおすすめの一足は?】
・ストレートチップの表革の黒が一押し!
・理由①履きシワがつきにくく、美しい形状を保ちやすい
・理由②フォーマルで着用可能
・選ぶ際の注意点①内羽根式のストレートチップを選ぶこと→外羽根式はフォーマルには不向き
・選ぶ際の注意点②穴飾りは入っていないほうが理想
・選ぶ際の注意点③たくさん革靴を持っていない場合は雨対策でラバーソールの物を選ぶのがおすすめ。