2023.12.19
黒無地のワイシャツをアイロンがけする際に、白っぽく光らない様にするにはどうしたらいいですか?

 

以前アップいたしました「黒シャツをスーツやジャケットでかっこよく着るポイント」という動画にある質問がありました。(動画はページ下部よりご覧ください)

どういう質問かと申しますと、
「黒シャツにアイロンをあてると白っぽくなって跡が残ってしまうのですが、黒シャツのシワ伸ばしの手入れはどうしたら良いのでしょうか?
スチームアイロンかクリーニング店に出すしかないのでしょうか?
スチームアイロンですと襟部分の細かい所が綺麗にならない。
クリーニング店だとコストがかかるのがネックです。
何かアドバイスあればご教示頂きたいです。」
とのことでした。

このお問い合わせはショールームやメールでもよくあるお問い合わせなので、今回は「黒無地のワイシャツをアイロンがけする際に、白っぽく光らない様にするにはどうしたらいいですか?」についてお話しいたします。

 

♦動画目次

00:00 黒無地のワイシャツをアイロンがけする際に、白っぽく光らない様にするにはどうしたらいいですか?
01:25 黒無地ワイシャツをアイロンがけした際に白っぽくなってしまう理由
03:46 黒無地ワイシャツをクリーニング店に出したら白っぽくならないのか?
05:03 家庭用のスチームアイロンでアイロンがけすると白っぽくならないのか?
05:47 黒無地ワイシャツを家庭でアイロンがけする際に白っぽくならないようにするには?
09:52 一度白っぽくなった黒無地シャツは元に戻らないのか?

♦黒無地ワイシャツをアイロンがけした際に白っぽくなってしまう理由

黒無地のワイシャツをアイロンがけした時に白っぽくなる=光沢が出てしまうのには理由があります。
それはシワを伸ばそうという意識が強すぎて、上から押し込むように強目にアイロンを掛けているのが要因です。

繊維というのは、顕微鏡で細かく見てみると表面が不規則に毛羽立っている=凹凸があるんですが、アイロンを掛ける時の圧力が強すぎたり、同じ場所を何度もきつめに往復してに掛けることにより、繊維が押しつぶされて毛羽立ちがなくなる=凹凸がなくなり平らになってしまう、「アタリ」と言われるの状態を作ってしまうことにあります。
こうなるとこの写真のように白っぽく見えたり、特に念入りに強くかけた部分だけ光沢が出たりします。

ozie|オジエ 黒無地シャツのアタリ

今後は白っぽくなったり光沢が出ることを「アタリ」と呼んで説明します。
これは黒無地にかかわらず全ての色柄のワイシャツで起こることですが、黒無地の生地は色が色だけに、アタリがより目立つというわけです。

♦黒無地ワイシャツをクリーニング店に出したら白っぽくならないのか?

家でアイロンがけするからアタリがでるなら、クリーニング店に出せばそうならないのか?
と言われるとこれも一概には言えません。

基本的には家庭アイロンよりクリーニングのプレス機の圧力のほうが圧倒的に強いです。
なので黒いシャツだからということで特別に圧力を弱く調整してくれればならないかもしれません。
ただこれは流れ作業ではできないイレギュラーになってしまうので、これをやろうと思うとおそらく一番安いコースではなく、いいコース=特別料金がかかると思います。
なのでクリーニングで一番安いコースに出している限りは、黒無地シャツにアタリが発生する率は家庭アイロンよりUPするはずです。

♦家庭用のスチームアイロンでアイロンがけすると白っぽくならないのか?

スチーム出してアイロンがけしても、家庭のアイロンで出せるスチームは弱いため、しわを伸ばす際の圧力はさほど変わらないと思いますので、根本的にアタリの解消にはつながらないと思います。

♦黒無地ワイシャツを家庭でアイロンがけする際に白っぽくならないようにするには?

まずアイロンがけする際の大前提として、洗濯絵表示で指定のアイロン温度でかけることが一番です。
一般的に高温にする方がしわが伸びやすいですが、中温指定の生地に高温でアイロンがけしてしまうと、アタリ以前に生地が傷む原因になります。
これは黒にかかわらず全部そうなので覚えておいてください。

そのうえでの対処法が3つあります。

①、アイロンを掛ける際に、霧吹きでかけようと思う場所を水で湿らせてからかける
 こうすることで力を入れなくても、また何度も往復してアイロンをかけなくてもシワを伸ばしやすくなります。

②、①と合わせてシャツの表側でなく、裏側からかける
 裏側は表から見えないので、力を入れてかけて白っぽくなっても問題がなく、水で湿らせて強くかければ表側も大抵伸びると思います。

③、②をやった上で表から見てシワが気になるところがあったら、シワが気になる箇所に霧吹きで湿らせた上で軽くアイロンがけをする。

②だともしかすると襟カフス部分は伸び切らない可能性があります。
もし軽くかけても襟カフス部分が白っぽくなった場合は、次回からあて布をしてアイロンがけをしてください。
というのは襟やカフス部分は芯地が入っていて、少し硬いところは圧力を入れてかけたくなる箇所なので、軽くかけたつもりでも思った以上に圧力がかかっていてよりアタリが出やすくなります。

軽くかければあて布をしなくても多分大丈夫だと思いますが、最終的には生地の種類にもよってくるので、軽くかけてても出るものは出てしまいます。
この辺りは試してみて、生地の特性を見極めることが大切です。

以上です。
ほぼこれで大丈夫なはずです。
大抵はこれでアタリはでないと思います。

♦一度白っぽくなった黒無地シャツは元に戻らないのか?

このアタリは一度出たらテカったままなのか?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、水洗いすれば基本は元に戻ります。
なので、何度か試していただいてアタリが出ないアイロンがけの方法を模索してみてください。

基本はと言ったのは、長い間着用していて、その間の摩擦で毛羽がアイロンがけする前から寝た状態になっているかなりの頻度で着用している黒シャツは元に戻らない可能性があります。

黒無地シャツは長い間着用しているとこうなりやすいシャツであるのは事実で、これは黒無地シャツの宿命でもあります。
それがあって黒無地シャツがお好きな方は、気に入った黒無地シャツがあったら複数枚数購入される方がいらっしゃるくらいです。

ちょっと面倒かもしれませんが、黒生地はそういうものだと思っていただければ幸いです。

♦まとめ

【黒無地シャツを家庭でアイロンがけする際にアタリが出ない方法4つ】

★大前提=洗濯絵表示で指定のアイロン温度でかけること

①、霧吹きでかけようと思う場所を水で湿らせてからかける

②、①と合わせてシャツの表側でなく、裏側からかける

③、②をやった上で表から見てシワが気になるところがあったら、表側から霧吹きで湿らせた上で軽くアイロンがけをする。

④、③で軽くかけても白っぽくなってしまった場合は、次回からあて布をしてアイロンがけする

♦関連商品・動画紹介

⇒ 黒シャツをスーツやジャケットでかっこよく着るポイント(動画)

⇒ オジエで販売している黒無地ワイシャツの商品一覧ページ(ニットやカットソー含む)


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