2022.03.11 / 自信をもって着てほしい!ダブルスーツの着こなし術!
「ダブルスーツ着てみたいけど誰も着てないので恥ずかしいです・・・」と以前SNSでコメントをいただきました。
個人的に私は結構な頻度でダブルのスーツやジャケットを着用するくらい好きで、秋冬中心になりますが着数を持っています。
なのでダブルのスーツやジャケットを皆様にご紹介する、くらいのつもりでダブルのスーツやジャケットについてお話ししたいと思います。
目次
♦動画目次
00:00 ダブルスーツの着こなし術
00:57 起源・歴史
02:41 型のトレンドについて
04:50 着用することのメリット
05:51 着用している人が少ない理由を考察
07:01 着用しないほうがいいかもしれない方は?
08:31 逆に着用をおすすめしたい方は?
11:59 おすすめのダブルブレストスーツやジャケットについて
14:46 ダブルブレストスーツ・ジャケットのコーディネート例
♦起源・歴史
現在はクラシック回帰でダブルブレストを着用する方が増えてきています。
今のスーツの起源は1900年前半になりますが、ダブルのスーツは軍人が外で着用するのがメインで作られているため、防寒着の役割も担っていました。
なので打ち合わせが大きく、ボタンの数がシングルスーツより多いと言われています。
ダブルのスーツといえば、30年前のバブルの時に良くも悪くも流行ったスーツというイメージをお持ちの方が多く、あまりいいイメージがない方が多いようで、どちらかというと年配の方がよく着用するスーツという印象です。
しかしながらその起源からひも解けば、年齢関係なく着用されていたのがダブルのスーツです。
♦型のトレンドについて
先ほど申し上げた30年前のバブルの時に流行ったダブルのスーツは、肩パッドがしっかり入っていて肩幅が大きく、ジャケット・パンツ共に全体的にゆったりとしたソフトなシルエットが特徴でした。
ボタンの数は6つでしたが1つ掛けといって右下一つだけ留める形のものが多かったです。
今のダブルの形は、その当時とは全く異なります。
肩パッドは薄目で幅も通常のナチュラルショルダー。
ウエスト周りが絞られていて体に沿ったシャープなジャケットのライン。
パンツはテーパードのきいたやや細目のパンツといった、クラシックを感じさせる中にも細身でシャープな現代風のシルエットが主流です。
ボタンは6つボタン2つ掛けといって今日私が来ているような形が主流です。
♦着用することのメリットと着用している人が少ない理由
ダブルのスーツやジャケットのいいところは、シングルスーツ以上に重厚感がありエレガントでダンディに見えることです。
また、シングルのスーツやジャケットより格上に見えます。
私はそんなに小難しくは考えていなくて、単純にダブルのスーツはかっこいいなって思っているのでよく着用してます。
しかし冒頭でご紹介した質問があった通り、クラシック回帰で復権してきているダブルも圧倒的に着用している方が少ないのは事実です。
特に着てはいけないと言われてなくても、周りに来ている人がいなければ着用してじろじろ見られることになるでしょうし、雰囲気的に着にくいということもあるかと思います。
理由としてはダブルのいいところが逆に邪魔している感じがあると思います。
どういうことかというと偉そうに見えるから、というのが大きな理由だと思います。
♦着用しないほうがいいかもしれない方は?
・お洒落な服装するとじろじろ見られてしまうような職場=服装の規定が普通か厳しい職場
・ダブルのスーツをだれも着用していない・もしくは管理職や役員しか着用していない職場
・このような職場で営業の方
・このような職場で職歴の浅いお若い方
上記の内容に当てはまる方は、ダブルのスーツやジャケットは着用しないほうがいいかもしれません。
♦着用をおすすめしたい方は?
・服装の規定が緩い、カジュアルでもOK、お洒落することに理解度のある職場
・このような職場にお勤めで営業に出ることが少ない方=外部の方がどう思われるかが分からないので
上記の内容に当てはまる職場にお勤めの方は、年齢立場関係なくOKだと私は思います。
そもそもクラシックで重厚感あるカチッとした服装なので、失礼には全く当たらないです。
このように考えると、ダブルのスーツは誰もが気軽に着用できるスーツではないのも事実かもしれません。
ダブルの起源で考えると年齢関係なく誰が着用してもいいスーツなんですけどね、おかしな話ですが。
私は新卒一年目からダブルのスーツを着ていましたが、それはバーニーズニューヨークというファッション関連の小売店に入社したからです。
ozieのシャツ・ネクタイをたくさん衣装提供した半沢直樹は私も見ていましたが、ダブルのスーツを着用していたのは頭取や役員の方々のみ。
なので着用できる方は希少なのがダブルのスーツだと考えると、着用できる方はどんどん着用していただきたいなと思います。
♦おすすめのダブルブレストスーツやジャケットについて
クラシック回帰で復権しつつあるダブルのスーツであっても、既製品でダブルのスーツを探すのは結構大変です。
なのでダブルのスーツを既製品で探すより、オーダーで作ってしまうほうが早いと思います。
最近はパターンオーダーで作るのはそんなに高くないので、ぜひチャレンジしてみてください。
最初の一着はネイビーやチャコールグレーの無地がおすすめです。
なぜならばビジネスで使いやすいのは当然のこと、フォーマルでも使いやすいからです。
よくお店を見ていると、スーツよりジャケット単品でダブルを昨今はよく見かけます。
もしかするとスーツのバリエーションよりジャケットのバリエーションのほうが多いのではと個人的に感じるくらいです。
スーツの場合はタイドアップで着用していただきたいところですが、ジャケットの場合はノーネクタイでもいいと思います。
ダブルのジャケットと生地違いのパンツを組み合わせてノータイで着用するのは、いい意味で個性的かつエレガントだと思います。
スーツよりは着用しやすい部分もあるかと思うので、ジャケットだったらOKかもという方は是非チャレンジしてみてください。
♦ダブルブレストスーツ・ジャケットのコーディネート例
①グレンチェック、6つボタン2つ掛けのダブルブレストスーツ
ダブルスーツの場合は、ワイドカラーまたはホリゾンタルカラーがおすすめです。
外しでいくなら、タブカラーやスナップダウン
②ブルーのペンシルストライプが入ったネイビーのダブルブレストスーツ
ブルーのワイドカラーシャツ+ブラウンのウールタイ
アズーロ・エ・マローネの着こなしです。
③フランネルのウィンドペンを使用した6つボタン2つ掛けのダブルブレストスーツ
ワイドカラーシャツと合わせて。
④メタルボタンを使用したブレザータイプのダブルブレストジャケット
水色のチノパン+イタリアンカラーシャツ
⑤濃いネイビーの6つボタン2つ掛けダブルブレスとジャケット
ストレッチ素材のデニムパンツ
⑥ネイビーダブルブレストのブレザー
ストレッチ素地のデニムパンツ+ネイビー無地イタリアンカラーシャツ
⑦フランネル素材のジャケット
デニムシャツ+ワインレッドのネクタイ
♦まとめ
ダブルブレストのスーツ・ジャケットの着用をおすすめしたい方
・服装の規定が緩い、カジュアルでもOK、お洒落することに理解度のある職場
・このような職場にお勤めで営業に出ることが少ない方=外部の方がどう思われるかが分からないので
該当する方は年齢立場関係なくOKだと私は思います。
着用しないほうがいいかもしれない方
・お洒落な服装するとじろじろ見られてしまうような職場=服装の規定が普通か厳しい職場
・ダブルのスーツをだれも着用していない・もしくは管理職や役員しか着用していない職場
・このような職場で営業の方
・このような職場で職歴の浅いお若い方