2020.09.21 /
オックスフォードの生地について

今回の動画では、オックスフォードという生地のお話をいたします。
実は過去にも一回ピンポイントオックスフォードという生地があり、それを定番でシャツいろいろ作っていますというお話をしたことがあります。
前回3月くらいにしたのですが、今回はピンポイントオックスフォードを含めたオックスフォードのシャツについてお話しようということで撮影しております。

 

♦動画目次

00:00 オックスフォードについて
00:51 オックスフォードの種類1
02:34 オックスフォードの種類2
04:22 オックスフォードの種類3
06:09 まとめ

 

♦オックスフォードについて

オックスフォードシャツといえば、生地のしっかりしたポロラルフローレンやブルックスブラザーズのボタンダウンシャツを思い浮かべると思います。
これは厚手のオックスフォード生地を使っているからしっかり感があるわけですが、オックスフォード生地にも種類がありますし、薄手の生地もあります。
オックスフォード生地の種類や、使用用途について詳しくお話いたします。

♦オックスフォードの種類1

今回ご紹介するオックスフォードは3種類。
そのうちの1種類目が普通のオックスフォードです。
どちらかと言うとヘビーオックスといわれているものですね。

ブルックスブラザーズさんやポロ ラル フローレンさんで使用されるような生地です。
生地が非常にしっかりしていて厚いです。

白でも透け感の少ないタイプがこのオックスフォードシャツです。
なぜこのようになるかというと、糸の太さが太いためです。
糸番手が太く、生地が厚くてしっかりしている。
その代わりソフト感があまりなく、張りがあるわけですね。
アメリカなどでは大型のドラム洗濯機でぐるぐる回して乾燥機もかけるということをやったりします。
そういう環境でもヘタレないのがオックスフォード生地ということで、非常に丈夫です。

番手が太く、21番手や30番手などその辺の結構太い糸を使うわけなのですが、そういうものがこのオックスフォード生地、いわゆる普通のオックスフォードです。
これはどちらかと言うとカジュアルシャツで使われます。
そうなると、ワイシャツ生地だとちょっと生地が厚すぎて野暮ったいかなという感じです。
あえてアメリカントラッド風にコーディネートして、ジャケット着用するというような状況だったらいいのですが、ワイシャツとしては少々厚いです。

♦オックスフォードの種類2

これは前回もご紹介したものですが、並べても目のあまさが違う生地感です。
(画面では見づらいかもしれません)
普通のオックスフォードは結構ざっくりしている方なのですが、こちらは非常に滑らかです。
これはピンポイントオックスフォードです。

これ違いは何かと言うと、番手が細いです。
この生地は80番手双糸と言うピンポイントオックスフォードを使っています。
番手を高くするとこういう感じになると思ってください。

80番手双糸というとワイシャツ、ドレスシャツ、いわゆる普通のビジネス用スーツの下に着るシャツです。
よく使われると言いますが、80番手双糸は結構いい部類の糸です。
非常にドレッシーにお召し頂ける、普通のスーツに着用して差し支えないシャツということです。
ただオックスフォードはオックスフォードなので、いわゆる普通のワイシャツといえばブロードやポプリンという生地がありますが、それよりはしっかりしています。

また、そういう生地と比較すると透け感は少ないです。
織りがほとんど目立たないので、フォーマルでも白や薄い水色であればフォーマルでもお使い頂けるというところがひとつ、このピンポイントオックスフォードのいいところですね。
かなり広範囲にお使い頂けると思って頂きたいです。
そのようなこともあり、私共では定番生地としてたくさん作っていて衿型もいろんな種類の衿型でこのピンポイントオックスフォードを使ってご用意しているという背景があります。

♦オックスフォードの種類3

3番目のオックスフォードは、織りの違いが多分分かると思います。
全体的にぼこぼこしているといいますか、織りの感じがすごい出ていて、さらに光沢感があります。
これはロイヤルオックスフォードといいます。
世の中で一般的に、このピンポイントオックスフォードよりもさらに番手の高い、100番手とか120番手を使うとロイヤルオックスフォードになりますよと書いてありますが、別にそういうわけではないです。
これは80番手双糸のロイヤルオックスフォードなのですが、50番手のロイヤルオックスフォードもありますし、番手の低いロイヤルオックスフォードもあるわけです。

横糸に白い糸を使ったりするとこういう感じが出てくるということで、織り方がやや違うというだけで基本的にはロイヤルオックスフォードで、オックスフォードと言っていますけど見た目的にも似て非なるものですね。
光沢感がありソフト感もあるので、オックスフォードの名がつくものの、まったく別の生地だと思って頂いたほうがいいと思います。

番手が高いだけがすべてではないということです。
ロイヤルオックスフォードでも低い番手のものがあります。
名前が一緒なだけでこの3種類でロイヤルオックスフォードだけ別感覚かな、というところです。

ただし、ロイヤルオックスフォードと言う生地はドレスシャツ・Yシャツの定番的存在の生地です。
いろいろなところでロイヤルオックスフォードを使っているシャツを見かけます。
この生地は光沢感があってソフト感もあるので遠目から見たらあまり織りも目立たないです。
そういう意味でもフレッシャーズの方が着用しても、もちろんベテランのビジネスマンが着用しても非常に見栄えのいい生地になります。
ネクタイするようなシャツとして 考えたほうがいいかなというのがこのロイヤルオックスフォードですね。

♦まとめ

ということでオックスフォードというだけでもこの3種類があります。

最初のオックスフォードがカジュアル用。
ピンポイントオックスフォードとロイヤルオックスフォードはワイシャツ用の生地。
といったようにメインの使い方は考えて頂ければ良いでしょう。
私共でもピンポイントオックスフォードとロイヤルオックスフォードはネクタイ用のシャツもあれば、ノーネクタイ用のあるわけなのですが、どちらかと言えばドレッシーな生地の部類に入るので、ネクタイ用のシャツとして使って頂いて全く遜色のない生地であるとお考え下さい。
ちょっとカジュアルとは一線を画したオックスフォードという風に覚えておいて頂ければいいかなと思います。

非常に汎用性の高い生地故、他のシャツ屋さんもいっぱいオックスフォード生地を使用していますが、私共もかなりたくさんピンポイントオックスフォードとロイヤルオックスフォードを作っています。
ご興味ある方はぜひ一度選んでお試し頂ければという風に思います。

ただ一点、ozieでいうと最初のカジュアルのオックスフォードですね。
この生地を使ったシャツはわたくしどもでは現状ありません。
最初にお伝えいたしました。
カジュアルなオックスフォードはちょっとワイシャツとして使うには生地が厚手なのかなと思っているので、ozieではご用意してないということはご了承頂ければと思います。
私共のページ内「生地で選ぶ」というところにオックスフォードというページありますので、そちらから選んで頂ければいろいろ出てきますのでね、ぜひ選んで頂ければと思います。

▼ozie│オジエで取り扱っているオックスフォードシャツ一覧
https://www.ozie.co.jp/c/mens-shirts/mens-material/oxford-buttondown


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