2020.08.24 / ワイシャツ生地の厚さってページを見て判断できますか?
ワイシャツの生地は多種多様です!!
でもワイシャツを選ぶ際に生地感って気になりますよね。
そこで、今回は良くいただく問い合わせについてお答えします。
♦生地の厚さについて
お客様からのお問い合わせで多く頂くのがこちら、☟
【 Q 】「ワイシャツの生地の厚さってページを見てわかるんですか?」
オジエの回答はこちら☟
【 A 】率直に申し上げて、数字や言葉で生地の厚さを表現するのは非常に難しく無理に等しいです。
理由は以下となります。
①生地の厚さ薄さの感覚が人それぞれ違う
② 統一された厚さや薄さを示す数値がなく基準を示せない
お客様の生地の厚さ薄さなどのご質問にページ上でお答えしたいのは山々ですが・・・
難しいのが現状です(>_<)
特に①のお客様自身の感覚の違いが一番大きな要因です。
お電話でも問い合わせを頂くことがございますが、私どもスタッフ個人の見解をお伝えすることしかできません。
長年繊維業界に携わっている弊社社長の柳田の主観としては、生地を見て触った時の薄い厚いはあるようですが・・・
やはりそれも、明確な情報をもとにお伝えすることはできません。
♦生地の厚さを構成する要素 糸番手X糸の数X織り
厚さの判断が難しい中でも、なんとなく皆様にもわかりやすいのが生地の『織り』です。
以下に挙げた織生地は比較的厚さをイメージしやすく!?しっかり目となります。
オジエでは商品ページ下部の仕様表にて「素材名」として表記しています。(下記に仕様表の画像参照あり)
・オックスフォード
・ヘリンボーン
・ツイル
で・す・が、ここに『糸番手』という糸の太さを表した数値が関わってきます。
なんだか難しくなってきましたね^^;
同じ組織のオックスフォード生地などでも、使用している糸の太さで生地の厚さが変わります。
なので一言でオックスフォードといっても厚さが違うんです!!
さ・ら・に、糸をどれだけ多く使用しているか?を示す『糸の打ち込み数』でも生地の密度が変わるため厚さや透け感が変わります。
同じ面積の生地でも打ち込まれている糸の量は生地により違うんです。
もっとややこしくなりましたね^^;
上記の様に、糸番手、打ち込み糸の数、織と条件が加わり、
生地に詳しい方はそれで何となく判断ができるかと思いますが、一般の方には非常に難しいと思われます。
そこに人の感覚も加わりますので、生地が厚い薄いというのはなかなかページでは表現できないのが正直なところです。
また、いい生地だから透け感がなく丈夫でしっかりしているという訳ではありません。
基本的にはいい生地は細い糸を使用していますが、細い糸を沢山使用しても仕上がる生地は薄くなるからです。
「いい生地の定義」という動画で詳しく説明していますのでご覧ください。
オジエシャツに使われている生地の糸番手については、商品ページに記載をしておりますのでお客様にご確認いただけます。
画像を参照ください。(※一部糸番手の記載がない商品もございます)
~糸番手の基本~
番手が100.120.140など数字が大きくなっていくと糸が細く生地が薄くなります。
数字が小さくなるほど生地が厚い。
♦透け感について
生地の厚さを気にされるのは、”透け感” を気にされていらっしゃる方が多いからだと思います。
もちろん、シャツの着用時に素肌が透けてしまうのは避けたいところですよね。
だとすると、回避方法としてご提案があります。
①ベージュの下着を着用する
②色物のシャツを選ぶ
③比較的透けやすい生地を選ばない
ベージュの下着は素肌の透け感を防いでくるのでおススメです。
●おすすめベージュ下着はこちら>>> https://www.ozie.co.jp/c/mens-shirts/mens-inner/yv1515-vc
色物のシャツは透けづらいです^^
やはり白シャツは透けやすく、
アメカジの王道オックスフォード生地などは、厚手でしっかり目の分かりやすい生地ですが、
それでも白となると多少の透け感はあります。
白シャツで全く透けない生地にしようと思うと、かなり厚手の生地にしないといけないので太い糸をたくさん織り込む必要があります。
そうすると、結果ゴワゴワとした着心地が悪いカジュアル感あふれる素材になります。
先ほどご紹介しましたヘリンボーンやツイルなど凹凸のある織柄生地は比較的透けづらいですが、
特に平織、ブロードなど生地の表面に凹凸がない生地は透けやすいです。
・ブロード
織柄にすると透け感がだいぶ変わるので、
オジエでは織柄のある白シャツの種類を多くご用意しています。
以下の検索ページより画像を参照に織柄のある白シャツをお選びいただけます。
色で白を選び、織柄で”織柄なし” 以外でお好みのものをお選びください。
● https://www.ozie.co.jp/c/search/search-mens
♦まとめ
説明がうまくできず話のまとまりがなくなってしまいましたが・・・
以下の内容を踏まえて表現しようとすればするほど混乱が生じるので厚さについてお伝えするのが難しいのです。
・薄さ厚さの基準が人により違う
・織柄と糸番手(糸の太さ)の組み合わせ、また使用している糸の量によって生地の厚さや透け感が変わる
透け感を気にされて生地の厚さを知りたいという事であれば、
透けない白いワイシャツはほぼないと思っていただいてよいと思います。
織り方で透け感を防ぐ加工=防透加工というのがあります。
しかしこちらは太い糸をたくさん使うので着心地が悪くなります。
この加工を施したシャツを昨年は市場で見かけましたが今年はほとんど見かけていません。
着心地の観点で改善の必要性があったのかな?と思います。