昨今ストレッチのきいたジャージーコットン等軽くてしわになりにくい素材を使い、肩パッドや裏地を極力排除したカジュアルスーツなるものが人気を博しています。

普通のスーツとカジュアルスーツ、パッと見た目には判別しずらいかと思いますが、インナーにTシャツを着用した際に似合うスーツが広義ではカジュアルスーツと思っていいと思います。

といっても皆が皆インナーをTシャツにしてカジュアルスーツを着用できるかというと、お仕事の関係上なかなかそうもいかない方のほうが多いと思います。
軽くて柔らかくお手入れが楽なカジュアルスーツを、ビジネスシーンで着用するにはどうしたらいいか？
後半は実際のコーディネート例をお見せしながらお話いたします。

▼目次
00:00 前編の振り返り
00:25 カジュアルスーツのコーディネート①
02:12 カジュアルスーツのコーディネート②
03:25 カジュアルスーツのコーディネート③
04:08 カジュアルスーツのコーディネート④
05:35 カジュアルスーツのコーディネート⑤
06:12 カジュアルスーツのコーディネート⑥
07:22 まとめ

前編の振り返り

今回はカジュアルスーツをビジネスシーンで着用するには、ということで、実際のコーディネート例を写真でお見せしながらいろいろと解説していきます。
カジュアルスーツとはどういうものなのか、ということに関しては前編で詳しく説明してますので、ぜひ前半もご覧ください。

カジュアルスーツのコーディネート①

まずこちらは、ネイビーのダブルのスーツを着ています。
パッと見た目わからないかもしれませんが、これが実はポリエステル100%のニット素材、ジャージー素材です。
前編でポリエステル100%とかのジャケットにはニット生地のシャツがいいよねっていうお話をしました。
そのシャツ？と思われた方もいらっしゃるかと思います。
今回のは違うんですよね。
このとき撮ったのが真夏で暑かったもので、これちょっと敢えてハリのある「からみ織」っていうメッシュ状で風通しのいいシャツを着用しております。
ネクタイはメッシュ状のフレスコタイっていうネクタイをしています。

カジュアルスーツの一番の肝は、パンツの裾。
裾の長さなんですね。
この写真を見て頂くとわかると思うんですけども素肌が見えてます。
裸足で履いているわけではないですが、ベリーショートソックスを履いて裸足風で履いて、裾が短いです。
短めで上げる、これがポイントです。
この場合はちょっと見えづらいと思うんですけど、普通にカットしたものを折り返してます。一回自分で折り返してます。
内側を折り返して着用しているというのが、カジュアルスーツならではの着用方法です。
また、よく見るとひもが出てるのがわかるんですけど、カジュアルスーツの特徴は、腰までひもで縛れるようになっています。
紐とゴムで縛れるようになっていて、常に着心地が楽というのが一つカジュアルスーツの特徴です。
見た目普通のスーツっぽく見えますけども、丈も短いしポリエステルのストレッチ性の効いたダブルのスーツということで、パンツの裾を短めにして素足風で。
靴は普通の革靴ですけど、履くとこんなふうに着れますよという一つの例です。

カジュアルスーツのコーディネート②

このコーディネートはグレーのスーツで3ピースです。
ベスト付きのスーツですが、これもポリエステル100%のストレッチ素材、ジャージー素材を使用したスーツです。
見て頂くとわかるんですが、裾短めに上げていて素足風に履いている。
普通の革靴を履いてますけど、ベリーショートソックスを履いて素足風で履いています。
こうすることで非常にカジュアル感がアップします。
シャツはニットシャツを着ています。ニットタイがこんな感じです。
そこに白のポケットチーフを挿すだけでグッとドレスアップするというのがこちらの例です。これ見るとわかりますね。
裾はこれまた折り返してるんですが、自分で折り返しています。ちょっと長めに上げて自分で折り返して素足風に見せてます。
ここまで考えて裾上げするとカジュアルスーツは非常に良いです。これで普通に下ろすと素肌が隠れます。
この裾の長さの上げ方、ここが一つちょっとポイントかなと思いますね。
3ピースにするとさらにグッとドレスアップするので、これを脱いでしまえば普通のスーツっぽく見えるというところも、3ピースのカジュアルスーツもあると非常に便利かなという点です。

カジュアルスーツのコーディネート③

このコーディネートは帽子を被ってますけども、これもニットのジャージー素材です。
ネイビーで一瞬デニムっぽい色合いにも見えるかもしれませんが、これも合わせてるシャツは、ビズポロ、ニットシャツです。
これもやっぱり裾が短いです。
合わせているシューズがメッシュのスリッポンです。スニーカーです。
ベルトもメッシュのベルトで合わせてネイビー系で統一感を出す。
そして足元をスリッポンのスニーカーで軽くすると、ストールとか帽子は被る被らないは別にしても、ビジネスシーンでも着用できるんじゃないかなと思います。

カジュアルスーツのコーディネート④

次にいきます。ベージュのスーツですけども、これも実はカジュアルスーツなんです。
ウールコットンのカジュアルスーツなんですが、1枚仕立てで軽いです。
コットンですがハリがあるので、シャツは普通の綿100％のチェックシャツを着ています。
そこに赤い普通のネクタイと言いたいところですが、フレスコタイと言ってメッシュ状でシルク素材を使ったネクタイを合わせました。
更に赤いポケットチーフを合わせています。
ポイントは足元です。裾はダブルで普通に上げてますけど靴がローファーです。
靴をローファーで素足を見せる。
これもちょうどベリーショートソックスを履いてるんですが、こうすることでカジュアルっぽく見えます。

これと同じスーツがこちらです。
一つ前と同じスーツなんですが、裾もまったく同じ物です。
同じ物なんですが、こちらは革靴を普通にしてるんです。シャツは「からみ織」です。
ちょっとハリのある綿の生地にシルクのネクタイ、こちらに関しては、非常にドレッシーです。
足元に普通の革靴を持ってきて普通にコーディネートすれば、素材によってはこういうふうにもできますよという例を二つ同じスーツでお見せしました。
※ポリエステル100%だとちょっと柔らかすぎるんでこうはならないと思われます。ウールコットンとかハリのある素材だとこういう組み合わせもありかなと思います。

カジュアルスーツのコーディネート⑤

次はウールコットンのスーツなんですけど、今回は足元、ニューバランスのスニーカーを履いています。
これもやっぱり裾が短めなんです。
シャツは普通のオックスフォードのボタンダウンシャツです。
ネクタイはウールのネクタイを合わせてますね。
ちょっとアメリカントラッド風にしたわけなんですけども、こうすることで秋口とかカジュアルスーツもこんな感じで着用するとドレッシーになります。
1枚仕立てで非常に軽め、でポケットチーフを挿している。
ネクタイをウールにすることで、ちょっと雰囲気がカジュアルっぽくなるかなという例です。

カジュアルスーツのコーディネート⑥

最後はノーネクタイで合わせてます。
カジュアルスーツって結構セットアップが多いんです。
セットアップって何かというと、ジャケットとパンツが同じ生地で別々に買えるということです。
これ両方ともネイビーの同じ生地に見えるかもしれませんが、実はパンツとジャケットの生地が別々なんです。
先ほどご覧いただいた一個前のネイビーのスーツと同じジャケットを持ってきて、下はジャージー素材のカジュアルなパンツを着用しています。
ユニクロのパンツなんですが、そこ同色のネイビースニーカーを合わせてみました。
シャツはニット生地。
ニット素材イタリアンカラーのノーネクタイ用のシャツを着ていると、かなりスポーティなイメージです。
最近はアスレジャーって言ってアスレチックとビジネスを掛け合わせたような、そんなキーワードもあるんですけども、まさにそんな感じですかね。
上がテーラードで下がカジュアルです。
ジャケットは同じですけど下を変えることでこんな組み合わせもできます。
カジュアルスーツの場合は、下はちょっと違うパンツ持ってきて合わせる、なんていうことも出来るのもちょっといいところかなと思います。

まとめ

コーディネートはこれで以上となりますが、前半でも言った特徴的なところはパンツの裾、ここが一つポイントです。
ちょっと長めにするよりは短めにして素肌を出す。
そういう形でコーディネートして頂いて、あとはなるべくシャツはニット素材を合わせて、足元にスニーカーを合わせたりとかローファーにすると、かなり軽快感が出ます。
普通のスーツだとちょっと暑いし重いし、ということであれば価格がお求めやすいのがカジュアルスーツの特徴でもありますので、ぜひ一度チャレンジして頂ければと思います。
最近、秋口もけっこう暑い期間が長くなっているので、カジュアルスーツで着心地を楽にして乗り切って頂ければと思います。
今回は以上です。
どうもありがとうございました。

▼どんなシャツ・ネクタイ・シューズとあわせたらいいかについてお話しした前編はこちら

カジュアルスーツ（ストレッチスーツ）をビジネスで着こなすには？前編

▼動画中でご紹介したアイテム

・からみ織シャツ
https://www.ozie.co.jp/c/mens-shirts/mens-material/leno

Tweet