カジュアルスーツ（ストレッチスーツ）をビジネスで着こなすには？前編

2020.08.28 / 2022.09.07
カジュアルスーツ（ストレッチスーツ）をビジネスで着こなすには？前編

昨今ストレッチのきいたジャージーコットン等軽くてしわになりにくい素材を使い、肩パッドや裏地を極力排除したカジュアルスーツなるものが人気を博しています。

普通のスーツとカジュアルスーツ、パッと見た目には判別しずらいかと思いますが、インナーにTシャツを着用した際に似合うスーツが広義ではカジュアルスーツと思っていいと思います。

といっても皆が皆インナーをTシャツにしてカジュアルスーツを着用できるかというと、お仕事の関係上なかなかそうもいかない方のほうが多いと思います。
軽くて柔らかくお手入れが楽なカジュアルスーツを、ビジネスシーンで着用するにはどうしたらいいか？どんなシャツ・ネクタイ・シューズを合わせるといいのか？についてお話いたします。

▼目次
00:00 カジュアルスーツとは？
00:50 カジュアルスーツの特徴
03:56 カジュアルスーツにシャツを合わせるには？①
05:06 カジュアルスーツにシャツを合わせるには？②
06:08 カジュアルスーツにおすすめのネクタイ
06:41 カジュアルスーツで重要なのは足元？！
07:35 カジュアルスーツにリュックは相性抜群！
07:49 まとめ
08:28 次回予告

カジュアルスーツとは？
カジュアルスーツの特徴
カジュアルスーツにシャツを合わせるには？①
カジュアルスーツにシャツを合わせるには？②
カジュアルスーツにおすすめのネクタイ
カジュアルスーツで重要なのは足元？！
カジュアルスーツにリュックは相性抜群！
まとめ

カジュアルスーツとは？

「カジュアルスーツ」と言われてもパッと見た目ではわからない、というご意見が大半ではないでしょうか。

スーツに詳しい方ならわかるかもしれませんが、なかなか区別しづらい部分がありますよね。
個人的観点のお話にはなりますが、インナーに合わせるアイテムがシャツではなく、Tシャツを合わせて似合うスーツかどうか。
これがカジュアルスーツの一番わかりやすい見分け方かなと思っています。
カチッとした肩パットが入ったスーツだと、Tシャツには似合わないですよね。
あまりにもギャップがありすぎて何かおかしな感じに見えます。

カジュアルスーツの特徴

カジュアルスーツというのは、特徴で言うと1枚仕立てのものがほとんどです。
動画内では3つのスーツをお見せしています。
映っているスーツはすべてカジュアルスーツなんですよ。

・全部1枚仕立てになっている
・内側にパットが入っていない
・裏地もほとんどついてない
というのが特徴です。

また、結構生地が特徴的でストレッチ素材のものが多いです。
ジャージー素材でストレッチ性を出した生地を使った物がよく対応されています。
着用時伸び縮みするので、非常に着心地が良いわけです。

ニット素材、ジャージー素材はシワが出来づらいです。
お手入れ的にも非常に楽だというのが一つあります。

撮影時着用しているスーツも実はカジュアルスーツに入ります。
素材はポリエステル100%です。
シアサッカーなんですけれどもポリエステル100%です。
パットも何も入っていません。
Tシャツを着ても合います。
これが非常にわかりやすいカジュアルスーツです。

この下にあるのが綿シルクやコットン100％です。
コットンウールとか、コットンシルクなどがあります。
ウールのものはこの動画内にはありませんが、多少ハリのある素材を使ったものもパットなど全く入ってないのでカジュアルスーツの部類に入ります。
テレワークやリモートワークが増えオフィスウェアが軽装化、楽な方向にいっているということです。
昔ながらのカチッとしたスーツを着なくても、一枚仕立てで軽くてストレッチも効いて、Tシャツを着ても似合うようなスーツでいいんじゃないの？という流れがあります。
こういった背景がありカジュアルスーツが人気を博しています。

人気の理由のもう一つは、値段が安いということです。
ウールスーツの場合、通常の1/2とか1/3程度の値段で購入できるのは、価格の部分でも魅力がありますよね。
素材によっては家庭洗濯で丸洗いも可能です。
このような環境下になり自転車通勤をしている方もいらっしゃるかと思います(柳田も自転車通勤をしています)
自転車通勤は夏場だと暑いですから、汗びっしょりになるわけです。
それがそのまま家庭で洗うことができて、さらにシワも伸びます。
家庭洗濯もOKなスーツがカジュアルスーツの中で出てきている。
そういったこともありスーツが昨今人気がない中でも、カジュアルスーツというジャンルにおいては、人気が高くなってきています。

たださきほども話題にでましたが、私のカジュアルスーツの大前提が
「シャツじゃなくてTシャツを着たときにスマートに着れるスタイリッシュなスーツ」なんですね。
同じスーツでもTシャツではなく、シャツとネクタイをすると重くなったりする場合もあるんです。
普通の会社で、常にスーツにTシャツ1枚で出勤するというのは、いくら楽とは言えなかなか難しいのではないでしょうか。
ネクタイはしなくても良いと想定しても、Tシャツだけでなくシャツを着用することも考えて着こなしたいですよね。

カジュアルスーツにシャツを合わせるには？①

カジュアルスーツをビジネスシーンで、シャツやネクタイと合わせて着用するにはどうしたらいいか。

まず考え方としては、カジュアルスーツはハリのある素材ではなくニット生地、ジャージー素材のような柔らかいものを使っているストレッチ性の高いスーツが多いんです。
そうなると合わせやすいシャツは、ニット生地を使ったシャツです。
ニット生地のジャケットスーツには、シャツもニット生地でコーディネートすると一番相性がいいなと思います。
3枚ニット生地のシャツを並べてますけども、これらは全部ニット素材、ジャージー素材です。
柔らかい素材のジャケットに柔らかい素材のシャツということで相性は抜群です。

ジャケット、シャツともにストレッチ性が効いていて、軽くて着心地が楽ですね。
このカジュアルスーツというのは、春夏秋、3シーズンの素材が多いです。
秋冬だとかなり厚手にしないといけなくなってしまうので、ないことはないんですけど少なめです。
ジャージー素材のジャケットにニットシャツという相性は非常に季節的にもいいわけです。
この組み合わせがまずオススメです。

カジュアルスーツにシャツを合わせるには？②

さらにこれからご紹介する二つのスーツは、綿ウールとか綿シルクのカジュアルスーツです。
綿やウールが中心、そういう素材の物の場合はどうなのかということで言ったときには、まず一つ、先述したニットシャツです。
この素材のスーツとも合います。
ジャケットの生地に多少ハリがあるといっても、一枚仕立てで軽くて薄いです。
柔らかいニットシャツとの相性は非常に良いというところで、この組み合わせは一つ、良いです。
実際にはこのコットンとかウールを使った物に関しては、普通のシャツでも全然問題ないです。
生地にハリがあるので。
クハクと言って、普通のシャツ生地のシャツというのは、ニット生地ほど柔らかくなくてハリがあるわけです。
ハリがあるもの同士で相性けっこういいかなというところです。
ニット生地はニット生地でいいですけれども、普通のシャツ生地を合わせてもいいと考えて頂ければと思います。

カジュアルスーツにおすすめのネクタイ

普通はそこでノーネクタイで着用すればいいんですけれども、ネクタイもしたい場合はニットタイ、こういう物をして頂くといいかなと思います。
カジュアル感がある中で普通のシルクのネクタイを合わせるとちょっと重くなっちゃうところを、ニットタイで合わせて頂くと全体に統一感が出ます。
もちろん普通の形のネクタが悪いということではないので、合わせていただいても大丈夫です。
いいんですけれども、そういったものよりかはウールタイもしくは、夏場だったら麻混のネクタイとか、ちょっと素材を変えた物で合わせて頂くと軽快感が出ていいかなと思います。

カジュアルスーツで重要なのは足元？！

カジュアルスーツの場合一番のポイントは足元なんです。
普通の皮物、例えばストレートチップとかウィングチップとかそういう物でもいいんですけども、そうすると普通のスーツと変わらなくなってしまいます。
上と下とのバランスがちょっと重くなってしまったりする場合もあるわけです。
そういう場合はローファーです。
写真にもありますけどもローファータイプを合わせて頂く、もしくは今ここに持ってきていますけど、スニーカーを合わせてみる。
もともとTシャツが合うスーツのため、スニーカーとの相性もけっこういいんです。
ニットシャツにスニーカーとか、そういう感じで合わせて頂くと非常に良い。
いろんな色が入るよりは、白無地もしくは黒無地で、シンプルにコーディネートした方が色がガチャガチャしないのでおすすめです。

カジュアルスーツにリュックは相性抜群！

当店でも販売してますが、カジュアルスーツにはリュックを合わせると相性がかなり良いです。
レザーのリュックなどを合わせると、これはこれで全体統一感が出るかなというところでおすすめです。

まとめ

暑い中でも快適に、さらに汗をかいても家庭で洗濯できるものを着用する。
そうなると快適さはもちろん経済的ですよね。
普通のスーツはいっぱい持ってるし、という方は、ぜひカジュアルスーツがおすすめです。
一枚仕立てでジャージー素材を使ったものや、綿を使った素材のカジュアルスーツでコーディネートして頂くと、暑い夏や秋口なんかもやや快適に過ごせるかなと。
軽くてさらにストレッチ性が効いてて着心地もいいというところで、一つオススメしたくて今回はカジュアルスーツをご紹介しました。

口で言ってもなかなか難しい部分があるので前半はここで終了します。
後半は写真でいろいろとコーディネートをご用意していますので、そちらでご紹介したいと思います。
ということで今回は以上となります。
どうもありがとうございました。

▼実際のコーディネート例を交えてお話ししている後半はこちら