2024.11.29 / 秋冬のビジネスカジュアル徹底ガイド:メンズ向けスタイル例を解説
秋冬は、スーツにタイドアップというスタイルでの出勤が未だに多いイメージですが、徐々に秋冬もビジネスカジュアルでの出勤がOKの会社が増えているようです。
ですが、春夏より秋冬のビジネスカジュアルのほうがコーディネートのイメージがわかない、難しいといった方が多いのではと思います。
この記事では、秋冬のビジネスカジュアルを楽しみつつ、NG例を避け、場にふさわしい洗練された装いを提案します。
目次
♦動画目次
00:00 秋冬のビジネスカジュアル徹底ガイド:メンズ向けスタイル例を解説
01:13 ビジネスカジュアルの定義と基本ルール
02:26 ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルの違い
03:15 秋冬のビジネスカジュアルのポイント
08:15 秋冬のビジネスカジュアル おすすめのコーディネート例
16:06 まとめ
♦ビジネスカジュアルの定義と基本ルール
春夏のときにもお話しましたが、ビジネスカジュアルってルールが有るのか?と言われれば結論フォーマルのドレスコードのようにはっきりとしたルール・定義はありません。
なぜかというと、企業によってどこまでカジュアルだったらOKか、という線引が異なるからです。
ただ一般的にはビジネス上で、例えば取引先や社外の方々にお会いした際に失礼にならない・不快感を与えない、それでいて着用している人が快適に仕事ができるスタイル=それがビジネスカジュアルと言われています。
秋冬のビジネスカジュアルでは、ジャケットに襟付きシャツが基本アイテムです。
派手すぎるデザインやデニム、スニーカーは避け、全体を「清潔感」と「きちんと感」でまとめることが重要です。
♦ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルの違い
ビジネスカジュアルは主に外部の取引先とのミーティングやプレゼンなど、取引先に訪問しても違和感のないカジュアル感の服装を指します。
一方、オフィスカジュアルは社内限定の服装であり、より自由度が高いのが特徴です。
この違いを理解して、適切な装いを選びましょう。
♦秋冬のビジネスカジュアルのポイント
《①基本的な考え方》
ビジネスカジュアルはカチッとしたタイドアップのスーツスタイルをカジュアルにしたものと考えてください。
春夏のときはスーツ・ジャケットスタイルにノーネクタイが基本でしたが、秋冬のビジネスカジュアルはノーネクタイは当然ありですが、季節的に涼しかったり寒かったりするので、ネクタイをしたくないという環境ではないと思います。
ネクタイのコーディネートが面倒くさいという方はいらっしゃるかもしれませんが。
ネクタイでも普通のネクタイではなく、ウールタイやニットタイを合わせることで、秋冬らしい季節感とカジュアル感を表現することはできます。
なので秋冬らしいネクタイを合わせることができればノーネクタイじゃなくてもいいというのが春夏とは違うところです。
さらに春夏のときは、肩パッドがしっかり入った、テーラードタイプのカチッとしたスーツはNGとお話しました。
いわゆるネクタイを結んで着用するような以前からある普通のスーツです。
秋冬の場合、春夏と同様ジャケットスタイルの襟付きのシャツが基本になりますが、秋冬は場合によってはテーラードタイプのスーツでもビジネスカジュアルとして着用できるケースが私はあると思っています。
それはインナーにタートルネック等のセーターを着用するというコーディネートの場合です。
詳しくは後ほどお話いたしますが、この場合は条件付きでテーラードタイプのスーツを着用するのもありかと思っています。
《②秋冬に選ぶべき素材とカラー》
秋冬のビジネスカジュアルに使用するアイテムは、ウールでも起毛した素材のものや厚手のツイードやホームスパン、カシミヤなどの季節感を感じさせ、かつ暖かみのある上品な素材を選びましょう。
カラーはネイビーやグレー、ブラウンなどの落ち着いたトーンが基本。
インナーには差し色としてワインやパープル、マスタードといった色を取り入れると、季節感がアップします。
《③季節感を取り入れるコツ》
ニットやマフラー、グローブなど、季節を感じさせる小物を取り入れてコーディネートするとより効果的です。
あとシューズですが、スウェード素材のものやブーツタイプを合わせると季節感が出ます。
《④秋冬のビジネスカジュアルは足し算のコーディネート》
春夏のビジネスカジュアルはネクタイを外したり、薄着にするといった、通常のビジネススタイルを軽くする=引き算のコーディネートが基本です。
一方秋冬のビジネスカジュアルは、季節感や暖かみを感じさせるようなアイテムを加えてコーディネートしていく=何かを加えるという足し算のコーディネートが多くなってくるので、この点が春夏のビジネスコーディネートより難しく迷う方が多い要因になっていると私は思います。
秋冬は、お持ちのスーツやジャケットをビジネスカジュアルとして活用できる着こなしが多いので、買い足すことはあまりないかもしれません。
♦秋冬のビジネスカジュアル おすすめのコーディネート例
《①ジャケット+シャツ+スラックスをノーネクタイでコーディネートする》
春夏のときに一番多いビジネスカジュアル例はこのパターンかと思いますが、秋冬は個人的にこの組み合わせは少ないです。
なぜかといえば寒いので、ネクタイをしたほうが暖かさを感じるからです。
ですのでこのパターンの場合は、起毛素材を使用した秋冬用のシャツを着用するとか、シャツの上にベストやカーディガンを着用したり、厚手のジャケットを着用することが必要となります。
パンツもフランネルやツイード使いの温かい素材を使ったパンツがおすすめです。
写真の赤やベージュのジャケットはかなり厚手ですし、水色のジャケットはカシミヤ100%を使用しています。
この組み合わせの場合は、防寒対策でマフラーを使うことをおすすめします。
《②ジャケット+シャツ+スラックスに季節感のあるネクタイをプラスしてコーディネートする》
秋冬のビジネスカジュアル場合、個人的にはこのコーディネートが一番多いですし、私的におすすめの組み合わせです。
これらの写真のネクタイはすべてウール・シルクのネクタイです。
起毛感がありながら、シルクがブレンドされているので厚ぼったくなく、結びやすくディンプルが作りやすいネクタイです。
最近はネクタイするのは秋冬と春先くらいで5月以降ネクタイをしなくなる方が多い中で、個人的にはウールタイが沢山ある方が季節感を表現しやすくていいかなと思っています。
今回の写真で着用しているシャツはデニム調の厚手生地のニットシャツ、白はヘリンボーン柄のニットシャツです。
デニム調の方は温かみがあって防寒対策になりますが、白のニットシャツは普通のシャツと体感的には変わらないので、季節感を出すのと防寒対策の両面でカーディガンを着用しています。
白のパンツに関しては寒々しく感じるかもしれませんが、実はコーデュロイを使用しています。
個人的には秋冬に白のパンツはおすすめです!
《③スーツやジャケットにタートルネックセーターを合わせる》
これはお勤め先で着用OKな場合に限りますが、タートルネックセーターをジャケットやスーツにあわせる、これ非常におすすめです。
春夏のビジネスカジュアルで一番カジュアル感のあるコーディネートの際はシャツの代わりにTシャツをご提案しましたが、秋冬はタートルネックです。
おすすめの理由は、季節感と防寒性の両方を兼ね備えているのが一点。
さらに、タートルネックの場合は、条件付きですが普通のスーツに合わせることが可能ですし、カチッとしていながらカジュアル感を出すことができます。
その条件とは、スーツのVゾーンがやや狭めであることが一点。
このほうがニットがきれいに見えます。
形的には段返り3つボタンかダブルの6つボタン2つがけのスーツがベストです。
もう一つはスーツの色や素材が秋冬らしいかどうか。
この2つの条件がクリアできていれば、テーラード=いわゆる普通のスーツでもビズネスカジュアルを表現できます。
写真のスーツは普段はタイドアップで着用しているテーラードのスーツですが、違和感はないと思います。
当然ジャケットスタイルとタートルネックの相性は抜群です。
例として2つお見せします。
ということでお勤め先で着用が許されるならば、タートルネックセータは非常におすすめです。
ビジネスのみならずオフのカジュアルスタイルでも着用できるのがなおいいですね!
♦まとめ
【秋冬のビジネスカジュアルのポイント】
●基本的な考え方
カチッとしたタイドアップのスーツスタイルをカジュアルにしたものと考える。
→春夏のときはノーネクタイが基本だったが、秋冬はネクタイの活用もあり!
●秋冬らしい素材と色使いのアイテムをチョイスする
起毛していたり、厚手の素材、カシミヤのような暖かみのある素材を使ったアイテムを選ぶ。
色はネイビーやグレー、ブラウンなどの落ち着いたトーンが基本。
インナーには差し色としてワインやパープル、マスタードといった色を取り入れると、季節感がアップします。
小物にニットやマフラー、グローブなど、季節を感じさせる小物を取り入れてコーディネートするとより効果的!
【秋冬のビジネスカジュアル おすすめのコーディネート例】
①ジャケット+シャツ+スラックスをノーネクタイでコーディネートする
②ジャケット+シャツ+スラックスに季節感のあるネクタイをプラスしてコーディネートする
③スーツやジャケットにタートルネックセーターを合わせる
秋冬のビジネスカジュアルは、素材やカラー選びにこだわりつつ、場に応じた柔軟なスタイリングができます。
高品質な素材感のアイテムを選ぶことで、他と差をつけたおしゃれで信頼感のある印象を作りましょう。
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