2024.11.22
創業100周年 柳田織物の軌跡

 

ozieを運営している株式会社 柳田織物は2024年で創業100周年を迎えました。
創業は1924年=大正13年に初代 栁田周蔵により創業され、戦後の中断を乗り越えて発展してきた繊維関連企業です。
二代目、三代目が時代のニーズに応え、小売や通信販売へと事業を拡大。
現在は四代目の栁田敏正が率い、「自由で快適なビジネススタイルの提案を通じて、ライフスタイルの変革・改善に貢献します」という企業理念の基、ワイシャツ専門店ozieを運営しております。

初代から4代目までの100年にわたる社歴を動画にしましたので、ぜひご覧くださいませ。
100年の歴史を礎にさらなる挑戦を続けています。

 

♦動画目次

00:00 創業100周年 柳田織物の軌跡
01:01 柳田織物の歴史的変遷~初代〜現代までの各代の特徴と成長~
03:34 企業理念について

♦柳田織物の歴史的変遷~初代〜現代までの各代の特徴と成長~

100年続いた理由は、各代が「時代に応じて販売先や事業形態を柔軟に変化させてきたこと」

創業者(初代・柳田周蔵):
1924年、43歳で「柳田シャツ製造所」を創業。養蚕業の家系出身で、生糸問屋や大阪のアパレル業界で経験を積む。事業を順調に拡大し、縫製工場を設立。しかし、戦争の影響で軍事産業への転換を求められる中、家族の戦死もあり廃業。

二代目(長男・柳田正雄):
1951年、柳田株式会社を設立し、シャツ生地の卸売業を開始。北朝鮮への生地輸出などで業績を伸ばすが、国からの告訴により解散を余儀なくされる。

三代目(次男・柳田宏):
1970年、株式会社柳田織物を設立。生地製造・卸売を中心に事業を展開し、時代の変化に対応。問屋への卸売を撤退し、小売業者への卸売を経て独自ドメインでEC事業を開始。

四代目(柳田敏正):
1999年入社後、2002年に「ozie」のブランドで小売に本格参入。時代の変化に応じ、リーマンショックや震災を契機に卸売事業から撤退し、EC中心の事業構造へ移行。

♦企業理念について

旧理念:
「自由で快適なシャツスタイルの提案を通じて、ライフスタイルの変革・改善に貢献します。」

新理念:
「自由で快適なビジネススタイルの提案を通じて、ライフスタイルの変革・改善に貢献します。」

時代やニーズに応じた商品開発を通じ、シャツだけでなく、幅広いビジネスアイテムを提案することを目指します。

 

自由で快適なシャツスタイルの提案を通じて、ライフスタイルの変革・改善に貢献します。というのが弊社の企業理念です。
1924(大正13)年に創業した当社は、時代によってメーカーや卸と業態を変化させながら、今年でちょうど100年になりますが、シャツづくりに携わってまいりました。
私が4代目としてドレスシャツ=ワイシャツに関わるなかで感じたのは、シャツスタイルはもっと自由でよいのではないかということです。
ドレスシャツはもともとイギリスで正装時の下着として生まれ、貴族の間で今のスタイルへと発展しました。
そのため、ドレスシャツのスタイルや着こなしには多くの伝統的なルールが残っています。

一方、日本の現状を見るとドレスシャツはビジネスシーンで着用するユニフォーム的なアイテムであると同時に、ファッションの一部であり、また日常を快適に過ごすためのアイテムでもあると考えています。
ですので気候が穏やかなヨーロッパで普及し日常的に着用されているドレスシャツの考え方とは一線を隠し、高温多湿な日本の気候を考慮したうえで、現代の日本のライフスタイルに合ったファッションアイテムとして、より現代的に変化させてもいいのではないかと私は思っています。

実際、ワークスタイルは年を追うごとに変化・進化しています。
2005年から始まったクールビズに始まり、コロナ禍を経てオフィスウェアの軽装化が進んでいます。
それに対応して、シャツ生地ではなくニット生地やウール生地を使用したドレスシャツや、ビジネスシーンで着用することを目的としたTシャツを販売するようになりました。
お客様のニーズの変化・進化に対応して、弊社ではシャツの伝統と作法を踏まえながらも、従来のドレスシャツにはない、またドレスシャツ以外のアイテムでもビジネスシーンを快適に過ごしていただけるよう、自由な発想で新しい商品のご提案を行って行きます。
ということで、今日をもって企業理念を変更したいと思います。

シャツの部分を変更し、「自由で快適なビジネススタイルの提案を通じて、ライフスタイルの変革・改善に貢献します。」としたいと思います。
ドレスシャツのみならず、皆様がビジネスシーンで着用するアイテムに関して、お客さまのお声に耳をかたむけ、弊社ならではの商品を企画・提案してくことで、皆様のお役に立ちたい、強くそう思っています。

♦ドレスシャツへの想い・そして今後

クールビズが始まる10年前から社会人として働いている私にとっては、ドレスシャツとネクタイは必要不可欠なアイテムでした。
というのはスーツ着用が一般的というか当たり前だったからです。
前日夜に着用するドレスシャツを自分でアイロンがけし、スーツとネクタイをコーディネートして寝る。
前日にコーディネートを考えることは今でも変わりませんが、最近はアイテムがドレスシャツやネクタイではなくなることも増えてきました。
夏場であればノーネクタイは当たり前ですし、ドレスシャツではなくTシャツをインナーのアイテムとして選ぶことも増えてきています。
また昨今、アイロンがけをすることも少なくなってきています。
洗濯ネットに入れて洗い、終了後すぐに干すだけで、アイロンがけをせずに着用できるドレスシャツが私の手持ちアイテムでもメインになってきました。
これこそまさに時代の変化であり、商品企画・生産における技術革新が進んでいると言えると思います。

そもそも私はシャツに携わって今年で創業100年の会社の4代目ですが、それでもドレスシャツを着用しないときがあるわけです。
今でもカチッとしたスーツスタイルのときは、このようにドレスシャツにネクタイの組み合わせが個人的に一番好きですし、動画とかで皆様にスーツにはドレスシャツにネクタイが一番格好がいいですよとお話しているくらいなので、シャツやネクタイを軽視しているわけでは全く無いです。
ビジネススタイルって清潔感あってスタイリッシュで格好いほうが得することのほうが多いですというお話してます。
ですのでカチッとしたスーツにはドレスシャツにネクタイをあわせたほうがいいと思っています。
オンオフの切り替えができるし、私服で仕事ができる感を出すのって結構難易度高いですから。

それでも世の中、オフィスウェア軽装化が進むわけで、そうなるとドレスシャツを着用しなくても良くなる場合も多々あるかと思います。
昔は服装に一番厳しかったと言っても過言ではない都市銀行が、今では逆にオフィスウェア軽装化の最先端を行っていると言ってもいいくらいです。
なので今年でシャツに関わって100年経つわけですが、ビジネススタイルが時代とともに変化していく中で、ドレスシャツをより皆さんに着用してもらうには?より、ドレスシャツを必要としている方のお役により立つには?という考え方に変化してきています。

スーツにはドレスシャツをあわせてほしいという思いは人一倍強いですが、オフィスウェア軽装化が進んで、ドレスシャツを着用しなくても良くなっているのであれば、ビジネススタイルをスタイリッシュに快適にするには?という考え方が私の中で強くなってきています。

そんなことから今年、企業理念を変え、今後はドレスシャツのみならず自由で快適なビジネススタイルの提案をしてきたいと考えています。

 

日頃より皆様から格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
これからも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 


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