2023.12.14
織柄が入っているワイシャツ・入っていないワイシャツ どちらがお好みですか?

 

ワイシャツの生地の話ですが、ここ数年織柄が入ったドビー生地よりも、織柄が入っていないつるっとしたザ・ワイシャツ的な生地であるブロードやピンポイントオックスフォードといった平織の生地が人気が高いです。

なぜそう感じるかというと、ショールームで私が接客する際、織柄が入っているシャツと入っていないシャツ両方をお見せしますが、その際に最近は後者の織柄が入っていない生地のシャツを選ぶ方が非常に多いからです。

これは生地メーカーさんとお話をしていても同様で、織柄の入っていない生地のほうが企業からの発注が多いとのこと。
ということでこれはオジエだけでなく、日本においてはワイシャツ市場全般に言えることかと思います。

現在は平織が人気ですが、10-20年前はドビー生地のほうが圧倒的に人気でした。
逆にザ・ワイシャツ的なブロード生地は面白みがなくて、ことオジエではフォーマル用途以外ではあまり選ばれなかったとさえ言えます。

ということでドビー生地と平織生地に関しては、時代によりどちらが人気かが変わります。
ではなんで織柄の入っていない生地のほうが昨今人気なのか?
織柄が入っている生地と入っていない生地のメリット・デメリットにどんな違いがあるか?
本日はこのテーマでお話をしていきます。

 

♦動画目次

00:00 織柄が入っているワイシャツ・入っていないワイシャツ どちらがお好みですか?
03:15 平織とドビー生地の見た目の違い
03:38 平織生地のワイシャツを選ばれる方の理由・要因
06:16 ドビー生地のワイシャツを選ばれる方の理由・要因
08:38 平織・ドビー生地について接客する際に補足してお話ししていること
13:16 オジエおすすめの平織生地使用ワイシャツ

♦平織とドビー生地の見た目の違い

ここからは織柄が入っていな生地のことを平織、織柄が入っている生地のことをドビー生地とお話しします。

ozie|オジエ 平織とドビー生地の見た目の違い

♦平織生地のワイシャツを選ばれる方の理由・要因

①ドレッシー
色柄によってはフォーマルに使える=白は当然、水色やその水色のブロード使いのクレリックシャツが意外にも人気があります

②ストライプの発色がいい
ストライプの線がシャープにくっきり見える

③生地がソフトで肌触りがいい
お客様でこれをおっしゃる方が多いです。

④ブロードは素材的に全般的に薄めで、色物に関しては問題ありませんが、白に関しては透け感がややあります。ですので透け感を気にされる方には、糸をたくさん使ってやや厚手に仕上げたタイプライターや織り方に工夫を凝らしたピンポイントオックスフォードという、見た目にブロードと変わらない平織生地をご紹介するとこれらを選ばれることが多い。

♦ドビー生地のワイシャツを選ばれる方の理由・要因

①織柄が違うシャツを毎日変えて着用しているほうが、日常のビジネスコーディネートにメリハリがつく

②ドビー生地のほうが光沢が平織の生地より強い
糸番手にもよりますが、ある程度その通りで、光沢が強い生地が好きな方は織柄入りを選ぶ傾向が強い

③平織よりドビー生地ほうがソフトに感じる
これは生地の種類によってなので一概には言えません。
最終的には直接生地をさわっていただいた際の主観的なこととなります。

④ドビー生地のほうが平織生地より透け感が少ない
こちらも生地の種類によるので一概には言えませんが、一般的にはあっているといえます。

♦平織・ドビー生地について接客する際に補足してお話ししていること

①平織生地のほうが、洗濯後のしわがやや目立つ
オジエの平織生地はほとんどに形態安定やイージーケア加工がかかっているので、一般的な平織生地と比較するとしわは出にくくなっています。
ですが、ドビー生地も加工を施していることが大半なので、比較するとやはりドビー生地のほうがしわにはなりにくいものが多い。

②平織生地の白無地はやや透けやすいので、透けにくい生地がよければ平織であればピンポイントオックスフォードやタイプライター、もしくはドビー生地を選ぶことをおすすめしている。

③汗ばむ夏場は、平織生地は汗をかくと肌にペタッとくっつきやすい。(特に腕の部分)
これはドビー生地の種類によっては同様のことが言えますが平織生地は特にそうです。
シャリ感のある夏用生地じゃなければ平織・ドビー生地ともに夏場は肌にくっつきやすくなります。

 

世の中一般的には平織生地のほうが人気ですが、ショールームにいらっしゃるお客様のお手入れや透け感といった見た目のニーズからするとドビー生地に軍配が上がりそうですが、それでもオジエのショールームにいらっしゃるお客様は最終的に凹凸のはっきりしたドビー生地より、平織生地もしくはそれに近い生地のワイシャツを選んでいかれることが多いです。

♦オジエおすすめの平織生地使用ワイシャツ

ではどんな平織生地、もしくはそれに準ずるワイシャツがオジエではおすすめなのか?
今回はワイシャツ生地と言えば綿100%、ということで綿100%の生地の中で2種類おすすめします。

1つは前述しておりますがプレミアムコットンの80番手双糸を使用したピンポイントオックスフォードシャツ。
見た目はザ・ワイシャツ的なブロードそのものですが、若干厚みがあって透け感が極力抑えられています
(※ワイシャツ用白無地生地で全く透けない生地は糸番手が太くて固い生地のもの以外ほぼないと思ってください。)
なのでフォーマルシーンでも使用可能です。
加えて形態安定加工もかかっておりますので、平織でありながら防しわ性も強化されています。

もう一つは高番手のプレミアムコットンを使用したツイル生地。
これは厳密に言うと斜めに織柄が入っているのでドビー生地に分類されますが、斜めに入った織柄が非常に細かいので、遠目から見たら平織にしか見えません。
さらに高番手の風合いを生かしつつ、洗濯後のお手入れを楽にするべくイージーケア加工を施しています。
そもそもツイルという組織はしわになりにくくはあるのですが、イージーケア加工を施すことで防しわ性能をアップさせております。
また、高番手で平織ライク=フォーマルで使えるという点も鑑みて、ポケット無しで仕上げております

ピンポイントオックスフォードシャツは年間定番で販売しておりますが、ツイルは1年に1-2回ほど生産する感じでご提供しております。

ozie|オジエ ピンポイントオックスフォードとツイル生地

♦まとめ

【オジエおすすめの平織ワイシャツ】

①プレミアムコットン使用の80番手双糸ピンポイントオックスフォード・形態安定加工ワイシャツ

②プレミアムコットン使用の100番手双糸ツイル・イージーケア加工ワイシャツ
(本来はドビーですが、見た目に平織にしか見えないのでおすすめしてます)

♦関連商品・動画紹介

⇒ オジエで取り扱ている織柄が入っていないワイシャツ一覧=ナチュラルフィット(やや細身の寸法)

⇒ オジエで取り扱ている織柄が入っていないワイシャツ一覧=レギュラーフィット(ややゆったりした寸法)

⇒ 動画内でおすすめいたしましたピンポイントオックスフォード生地使用商品一覧

⇒ 動画内でおすすめいたしましたツイル100番手双糸のイージーケア加工ワイシャツ商品一覧

 


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