2022.08.30 ビジネスシーンにおけるノータイ用シャツの選び方〜襟の作り・柔らかさ・素材について
ビジネスシーンにおけるノーネクタイでシャツを着用する際の襟型の選び方については過去何度もお話しておりますが、今回は襟の柔らかさ・ソフト感やどんな素材を使ったものがおすすめか?ozieの考え方をお話しします。
目次
♦動画目次
00:00 ビジネスシーンにおけるノータイ用シャツの選び方
01:00 ワイシャツとカジュアルシャツの襟の構造の違い
02:29 ビジネスシーンのノーネクタイで立ち襟のシャツを選ぶ理由
05:37 では立ち襟のシャツを選べばノーネクタイはすべてOKか?
08:35 ノーネクタイで着用する際の素材の選び方とまとめ
♦ワイシャツとカジュアルシャツの襟の構造の違い
まずシャツと言ってもドレスシャツ=いわゆるワイシャツとカジュアルシャツは同じシャツでもかなり異なります。
形や素材使いが異なるのも大きいですが、一番違うのは襟の作りが異なります。
例えば夏場で言えばリネンシャツはいろいろなお店で販売しています。
ozieでもたくさん販売していますが、ユニクロさんでも販売しています。
ozieのリネンシャツは「立ち襟」といってドレスシャツの、ユニクロさんは「つぶし襟」というカジュアルシャツの襟の作りになっています。
立ち襟は写真のように畳の状態で襟が立っているもの、つぶし襟は畳んだ時に襟が寝ている=積み上げたときにTシャツと同じように平面で積み上げられる襟のことを言います。
カジュアルでラフにシャツを着用する際は当然つぶし襟のシャツでいいのですが、ビジネスシーンのノーネクタイでは立ち襟のシャツを選ぶようにしてください。
♦ビジネスシーンのノーネクタイで立ち襟のシャツを選ぶ理由
理由は下記の3つです。
①つぶし襟は襟立ちが悪い=たたんだときに平面になるように作られているのがカジュアル用のつぶし襟なので、着用した時に襟が立ちにくいです。
ビジネスシーンでは襟立ちの良さが見栄えよく見せるポイントになってくるので、つぶし襟のシャツはおすすめしません。
②ジャケットとの相性が悪い=つぶし襟は襟が立たないのでジャケットを着用した際に襟のおさまりがよくないので、基本おすすめしません。
基本おすすめしないと言ったのは、トラッドのボタンダウンシャツはつぶしが多かったりしますが、それをあえてトラッドテイストでブレザーとあわせて着用する場合はありだからです。これは上級コーデです。
③つぶし襟は柔らかい=カジュアルシャツなので襟はソフトです。
柔らかい芯地を使っていることが多いです。
シャツ一枚で着用した際に襟がくたっとなるのがカジュアルシャツのいいところですが、ビジネスシーンで着用するには見た目に頼りない感じがします。
襟とは別の話になりますが、カジュアルシャツとして作られているシャツは、裾を出して着用する着方がメインのものが多く、着丈が短めになっています。
このタイプのカジュアルシャツの裾をパンツインして着用しようと思うと、動いたときに裾がパンツから出やすくなるなんていうことがよく起こります。
ワイシャツ裾はパンツに入れるのが基本。
それを想定した着丈になっているので裾がパンツからでないというのも大切なポイントです。
♦立ち襟のシャツを選べばノーネクタイはすべてOKか?
立ち襟のシャツを選べばすべてOKか?と言えば一概にはそうとも言えません。
立ち襟でもカジュアルライクな襟型の場合、柔らかいソフトな芯を使っているシャツは多くあります。
例えばですが、イタリアンカラー=ワンピースカラーは柔らかいソフトな襟のものが世の中的には多いかもしれません。
動画で私が着用しているのは試作で作ったソフトな襟のイタリアンカラーワイドです。
シャツ一枚の場合はこれで全く問題なくOKなんですが、ジャケットを着た際にソフトすぎておさまりが悪くなる場合があります。
ボタンダウンならば襟先がボタンで止まっているので問題ないのですが、それ以外ですと場合によっては動いているうちにシャツの襟先がジャケットから出てしまうこともあります。
スーツやジャケットのノータイスタイルをややカジュアルっぽくするべくわざとやっているなら全然アリです!お洒落上級者でソフトな襟の立ち襟シャツをそのような着方で着用されている方はたくさんいらっしゃいます。
ただ狙ってやっているわけではないのにこうなってしまうのは、ややもするとだらしなく見えてしまいがちです。
なので、ozieではノーネクタイ用でおすすめしている襟型のシャツは、シャツ一枚着用時は当然のこと、ジャケット着用時でも襟立ちがよく、襟のおさまりがよくなるよう生地に合わせて芯地を変えて使用しております。
動画後半でシャツを着替えましたが、こちらはリネン100%のイタリアンカラースキッパータイプです。
リネンシャツですがしっかりした芯をつかっているのでシャツ一枚で着用しても、ジャケットと合わせても襟立ち・納まりともに抜群です。
ビジネスシーンやスマートカジュアルにおけるノータイスタイルをよりカジュアルっぽく見せるならば柔らかいソフトな襟のシャツを選ぶほうがいいのですが、着こなしが少し難しいので襟立ちのいいしっかりとした襟のシャツを選ぶ方が上品に見えるというのがozieの考えです。
その観点からozieでは全商品ややハリのある芯地を使っています。
♦ノーネクタイで着用する際の素材の選び方とまとめ
最後に生地選びですが、タイドアップで着用するならブロード・ポプリンといったドレッシーな生地もいいですが、ノーネクタイでしたら織柄の入ったドビーや麻・ニット生地といったややカジュアルな生地を選ぶのがおすすめです。
ozieのシャツは麻やニット生地のシャツを選んでもしっかり襟が立ちます。
なので生地はカジュアルライクながら襟のラインはしっかりとしているので、上品にドレスダウンできます。
♦まとめ
・ビジネスシーンのノーネクタイでは立ち襟のシャツを選ぶ。
・襟立ちのいいしっかりとした襟のシャツを選ぶ方が上品に見えるというのがozieの考え
→ソフトな襟のシャツを選ぶより、ハリがあって襟立ちのいいシャツを選ぶのがおすすめ。
・ノーネクタイでの着用の場合、ブロードのようなドレッシーな生地より、織柄の入ったドビーや麻・ニット生地といったややカジュアルな生地を選ぶのがおすすめ。