2021.03.05 / ビジネス用パンツの裾上げのベストな長さについて~春夏版
ビジネス用パンツ(スラックス)の裾の長さやあげ方の春夏版について解説いたします。
2020年9月にビジネス用パンツの裾上げのベストな長さについて~秋冬版をUPしましたが、ご好評いただいております。
秋冬版はページ下部にリンクを記載してますのでご覧ください。
(カチッとした普通のスーツに合わせる場合は、春夏であってもこの動画が参考になります。あわせてご参照ください。)
ワイシャツ専門店なのになんでパンツの裾の長さ?と思われる方も多いと思います。
ジャケットを着用していればパンツの裾の長さは非常に目立ちますし、クールビズのシーズンではシャツとパンツの露出が大きくなってきます。
なのでシャツもさることながらパンツの裾の長さがスタイリッシュにコーディネートするのに重要になってきます。
ただ季節が変われば気候が違ったり合わせるシューズが異なったりする=秋冬版とはベストな長さが変わってきます。
そこで今回は春夏版ということで、どれくらいの長さがいいのか、どんなシューズと合わせるのがいいのか?
3種類のパンツを実際に履き比べた写真を使ってご説明いたします。
目次
♦動画目次
00:00 【春夏版】ビジネス用パンツの裾上げのベストな長さについて
00:44 【季節関係なく共通】裾上げする際の基本・気を付けたいこと
03:25 裾上げする際に春夏と秋冬で何が異なるか?
05:55 春夏用スーツの裾上げについて
06:57 裾上げする際にくるぶし部分の素肌を見せることの利点
10:00 春夏におすすめのパンツの形・素材
12:33 おすすめの長さで裾上げしたパンツを履き比べる際の詳細
13:46 どこを目印に裾上げするのがいいか?
14:18 ダブル幅4.5㎝・裾幅19㎝のグレーのパンツの長さ
15:41 シングル仕上げの裾幅19㎝のブラックのパンツの長さ
16:58 ユニクロのスマートアンクルパンツMサイズ(通常丈)をそのまま履いた場合
17:43 3本のパンツのスペック~データ表
18:37 まとめ
♦裾上げする際の基本・気を付けたいこと
前回の秋冬版からの復習となります。
①腰の位置を実際に履く位置に合わせる!
ベルトを着用する方は着用して調整をしてください。
ベルトをしない方もウエスト位置をしっかり固定する。
位置がずれているとせっかく長さを合わせても、裾の位置が違うという事になってしまうので気を付けましょう。
②実際に合わせようと思うシューズを履いて長さを合わせる
一番多く履くであろうシューズが良いかと思います。
甲の高さがシューズによって違います。
スニーカー、ブーツは高く、ローファーやスリップオンなどは甲が低いです。
靴が違うのに同じ長さで合わせたら裾の長さの見え方が変わってきてしまいますので気を付けましょう。
③裾の加工の種類、シングルかダブルかは好みで選ぶ
ただし、ビジネスではなくフォーマルシーンでパンツを履くことが考えられる場合は、シングルにしておいた方が良いです。
ダブルはカジュアルな裾上げになりますのでフォーマルシーンには適しません。
フォーマルシーンの場合は、シングル、もしくはモーニングカット(斜めにカットするもの)のどちらかにしましょう。
④裾の折りかえし幅(ダブルの場合)
ダブルの場合は、裾幅によって折り返し幅を変えるのがおすすめです。
19cmまでの裾幅は、4.5~5.0cmの折り返し(私的に4.5cmがおすすめ)
20cm以上の裾幅は、4.0~4.5cmの折り返し
♦裾のベストな長さの合わせ方秋冬版と春夏版の違い
季節によって合わせるシューズが変わります。
春夏は、ローファーやスリップオンといった紐のない靴やスニーカーで合わせ、くるぶしの素肌を見せて素足で履いているように見せる履き方がおすすめです。
実際は、素足で履くと蒸れるので靴下は履いております。
(靴の外に出ない短い靴下=ベリーショートソックス)だと外から見えないので裸足で履いているように見えます。
クールビズシーズンだと、「ジャケット着ないでシャツ一枚」、または「ジャケットとパンツとノーネクタイ」というスタイルが多くなるはずです。
ですので春夏版ではシャツ1枚やジャケットスタイルで合わせる際のパンツの裾の長さというテーマで考えています。
このスタイルはくるぶし部分は素肌が見えています。
大前提でどの会社でもできるスタイルかというと、そうではないと思います。できないことも多いでしょう。
ドレスコードが緩い会社であれば全く問題はないかと思います。
最近だと銀行もかなり緩くなってきている部分もあるので、緩いスタイルが許される環境になっているのかなという事で今回ご提案をしております。
会社のドレスコードに関してはご確認ください。
♦裾を短く折ってくるぶし部分の素肌を露出する利点
①視覚的にすっきり見え、足が少し長く見える
短くするとパンツのクッション(しわ)がなくなるのですっきり見えます。
②涼しげに見える
実際に暑い時期は風が吹くと涼しいです。
利点ではありませんが、靴下を履くとスタイリッシュに見えないことがあるんです。
靴下を履くと少し靴下が見えます。カジュアルスタイルであれば柄物の靴下を履いて柄を見せればいいという事になるんですが、ビジネス用のパンツで靴下が見えてしまうと格好が悪くなってしまいます。
それが派手な柄ものだと違和感しかなくなります。
ですので、そういう事を防ぐためにもくるぶしの肌を露出して履くことをおすすめしています。
くるぶしを露出して履けない方の対策として、パンツと同じ色のソックスを履くことをおすすめします。
柄物、派手なものはNGです。
そうすることで、くるぶしとの差がなくなるように見え一体感が出ます。
♦春夏におすすめのパンツの形・素材
パンツ選びは裾幅が大事です。
裾幅:18~19cmの細め
色:黒、グレー、ネイビーのダーク系で合わせる
素材:ウールっぽく見えてストレッチが効いているもの
洗濯:できれば、家庭で洗えるもの(夏対策)
ウールパンツの場合は、クリーニングに出さないといけないですが、ウールのように見える素材であればご家庭で洗えるものもあります。
♦どこを目印に裾上げするのがいいか?
個人差はありますが裾合わせる位置は、外くるぶしの真ん中くらいがおすすめです。
♦パンツの種類別・裾の長さの見え方
今回お見せするのは以下の3種類のズボンになります。
①グレーのダブルパンツ(4.5cm幅)
②黒のシングル幅パンツ
③ユニクロのアンクルパンツ
1.2は色違いで形と股下の長さは一緒です。
ダブルとシングルで見栄えが変わりますのでその点をご覧下さい。
3は短いですが、昨今人気のユニクロパンツだとどれくらい短いかをお見せするために履きましたのでご覧ください。
シューズは、素足風でローファーとスニーカー、靴下を履いてストレートチップ(革靴)で合わせています。
今回着用パンツの詳細は以下となります。
【グレーのダブルパンツ(4.5cm幅)+素足+ローファー】
【グレーのダブルパンツ(4.5cm幅)+素足+スニーカー】
【グレーのダブルパンツ(4.5cm幅)+靴下+ストレートチップ】
【ブラックのシングルパンツ+素足+ローファー】
シングルだと少し軽くすっきり見えますが、裾が太く見えます。
ダブルの方が折り返して細く見えますので、あまり細く見せたくない場合はシングルの方が良いかもしれません。
【ブラックのシングルパンツ+素足+スニーカー】
【ブラックのシングルパンツ+靴下+ストレートチップ】
【ユニクロのアンクルパンツ+素足+ローファー】
【ユニクロのアンクルパンツ+素足+スニーカー】
♦まとめ
・シャツ一枚にビジネスパンツのクールビズスタイルを想定
・くるぶし部分の素肌を露出するくらいの長さがおすすめ
・ベリーショートソックスを履いて素足風に見せる
・利点は足が長く、スタイリッシュに、涼しげに見える
・靴下を履く場合はパンツと同系色を合わせる(靴下が目立たない)
・パンツの裾幅18-19㎝のウールライクなダーク系のパンツがベスト
・ストレッチ素材やウオッシャブル素材が季節的におすすめ
♦関連動画・商品紹介
▼ビジネス用パンツの裾上げのベストな長さについて~秋冬版
▼動画内でご紹介したカジュアルスーツ(ストレッチスーツ)をビジネスで着こなすには?後編