2020.09.15 / ノータイ・タイドアップ・両用 =シーン別ワイシャツの衿型の選び方
今回の動画は衿型についてのお話です。
これまで大体の衿型について詳しくしているのですが、クールビズ、ノーネクタイ用のシャツはどれがいいかとか、総合してお話したことがありませんでした。
衿型の種類が豊富故、よくショールームにいらっしゃる方でも、どの衿型を選んでいいのかわからないという方が結構多いです。
そこで一回整理して、衿型の選び方をお話してみたいと思います。
目次
♦動画目次
00:00 ノータイ・タイドアップ・両用 =シーン別ワイシャツの衿型の選び方
00:33 衿型選びの考え方
00:58 ノーネクタイ用シャツの衿型
03:39 ノーネクタイ用シャツの衿型番外編
04:30 両用シャツの衿型
06:08 両用シャツの衿型番外編
07:36 タイドアップ用シャツの衿型
10:21 ピンホール、タブカラーシャツを選ぶ際もうひとつの指標とは
12:02 まとめ
♦衿型選びの考え方
表を作ったのでご参照いただきながらご覧ください。
このご時世、衿型を選ぶときに簡単な考え方です。
・ノーネクタイでビジネスに着用するのか
・ノーネクタイもあるし、ネクタイすることもある、両用で考えるのか
・ネクタイしなくちゃいけないからネクタイをする用のシャツがいい
上記3種類です。
まずはじめに部類分けしていただくと選びやすいです。
♦ノーネクタイ用シャツの衿型
①まずはじめにお話するのはノーネクタイ用のシャツです。
ネクタイはしません。
ノーネクタイで格好いいシャツがいいんですという方向けのお話です。
目立つシャツがいいです、という方にお勧めしたいのはイタリアンカラー スキッパーです。
第一ボタンがないので、これはネクタイしようにもできません。
衿もやや高めです。
ということで、ノーネクタイで着用すると非常に目立ちます。
ozieでも春夏では非常に人気の高い衿型です。
ノーネクタイで人目を惹くならこれ、というのがこのイタリアンカラー スキッパーです。
②次に同じイタリアンカラーなのですが、一番上にボタンのついたタイプです。
オジエではベタにイタリアンカラー ボタンアリという名称で呼んでおります。
こちらはボタンがあるので、緊急時にネクタイをしようと思ったらできなくはないです。
ですが衿前が少し低いです。
ネクタイをする用ではないので衿台部分を見せかけで作っているためです。
ワンピースカラー(裏が一枚でできている)型なので、ノーネクタイで着たときにロールアップがいいです。
普通の衿型とはちょっと開き方が異なるんです。
先ほどのスキッパータイプよりは衿が低いです。
そのためノーネクタイで上品に表現してみたいという時にはイタリアンカラー ボタンアリがお勧めです。
③3枚目。イタリアンカラーのワイドです。
衿先にボタンがないタイプです。
これもまた非常にきれいに衿が開くようになっています。
イメージ的に昔の開衿っぽい感じですね。(オープンカラーともいいます)
このイタリアンカラー ワイドは、前述した2種よりは衿が小さめです。
わたくしの持論からすると、ノーネクタイは衿が大き目なほうが目立っていいかなと思っていますが、大きめな衿が得意ではない方はこのイタリアンカラーのワイドが、衿が小さめなので、非常におすすめです。
④最後はスタンドカラーのシャツ。
衿羽という部分の衿がないです。
ということで、これにネクタイはできません。
ビジネスシーンというよりはどちらかというとカジュアルな衿だと思いますが、昨今はリモートワーク、テレワークや在宅等で、スタンドカラーシャツ着る方も一定数いらっしゃいました。
そういうことでノーネクタイならば、ということでのご紹介です。
カジュアルでも着用できるためビジネスとの両用にも、この衿型は一ついいかなと思います。
わたくし共もたくさん種類を扱っていますので、ぜひお勧めしておきます。
♦ノーネクタイ用シャツの衿型番外編
ノーネクタイに含むかな?とカッコをつけた衿型が2つあります。
・ドゥエボットーニ ボタンダウン
・マイターカラー
この2種類です。
マイターカラーはここにないので現物をすぐにお見せすることができませんが、マイターカラーというのは衿先が別々の生地で切り返しになっているものです。
オジエの商品ページを検索いただければ販売ページがありますので、ご興味ある方はご参照ください。
ドゥエボットーニ ボタンというのは、第一ボタン部分にボタンが2つあるシャツのことです。
ボタンダウンといえばボタンダウンなので、ネクタイをしめようと思ったらできますが、ボタンが2つあるだけに衿が高いです。
できればネクタイをせずに着用する方が格好いいかなと思います。
ということで一応ノーネクタイのほうにカッコで入れておきました。
♦両用シャツの衿型
次に両用シャツをご紹介します。
①ネクタイもできるし、ノーネクタイでもOKという衿型で一番のおすすめはホリゾンタルカラーです。
衿が水平に開いており(ホリゾンというのは水平って意味)これが良さです。
ネクタイすると皆さんがご想像されるよりはおしらく結構普通です。
動画内で着ているシャツがホリゾンタルカラーなので、こんな感じなんだと思っていただければ幸いです。
一方で、ノーネクタイで着用した場合。
これはこれできれいに衿が開くんですね。
ネクタイ、ノーネクタイ両用で着用したいという方にはこのホリゾンタルカラーシャツを大プッシュしています。
②次が普通のボタンダウンシャツ。
衿のところにボタンがひとつついているという、プレーンなボタンダウンシャツです。
両用でいけるのはまあ当然ですね。
ですが個人的にと言うと、ボタンダウンシャツは本来はカジュアルな着方なんです。
ということもあるので、どちらかといえばノーネクタイのほうがこれはいいのかなという印象です。
もともとボタンダウンはアメリカントラッドな衿型なので、全身アメリカントラッド風にコーディネートするといいのかなと思います。
ポロラルフローレンさんなどの世界観にするというのであればそれはそれでまあいいんです。
また、日本の場合はボタンダウンシャツにネクタイというのも全く問題ないんですけども、正式なルールでいえば好ましくない組み合わせです。
例えばヨーロッパ風の雰囲気をボタンダウンシャツでっていうのはちょっとありえないんですよね。
一つそこだけはお伝えしておきます。
♦両用シャツの衿型番外編
こちらはスナップダウンシャツ。
このシャツは表で行くとかっこをつけています。
衿先がボタンではなくスナップで留めるシャツなんですね。
ボタンダウンのドレッシー版と受け止めていただければと思います。
カッコつけているのはなぜかいうと、これは本来、ネクタイをするようなワイシャツなんです。
日本でクールビズが始まったのが2005年。
この2005年当時の官房長官がですね、細谷官房長官って方でした。
その方が6月からクールビズやりますと明言したわけです。
官公庁はノーネクタイでお仕事を行いますと。
京都議定書の二酸化炭素削減に合わせ、クーラーの温度を上げるためにノーネクタイで働くというときに着ていたのがこのスナップダウンシャツなんですね。
官房長官がスナップダウンシャツをノーネクタイで着ていたわけです。
衿先がスナップで留まっているので、衿先が跳ねないです。
そういった部分からノーネクタイで着てもいいのではないか、ということでノーネクタイで着用している衿型としてご紹介しました。
通常はネクタイをして着こなしていただくほうがいいのではないかなという衿型です。
それから、先ほど登場しましたドゥエボットーニシャツ。
一応両用としてカッコなしで挙げています。
ですが前述のとおり、できればノーネクタイでっていうのがオジエ的考えです。
♦タイドアップ用シャツの衿型
最後。タイドアップ。ネクタイ用のシャツですね。
①ネクタイ用というよりもフォーマルなシャツとなりますが。
ウィングカラーシャツです。
タキシードに合わせるワイシャツは基本的にこのシャツです。
ですので普通のネクタイというよりはタキシード用と、蝶ネクタイ用という感じで認識いただければと思います。
②次にレギュラーカラー。
一見何の変哲もない普通の衿型です。
衿の間隔が細いですね。
イメージ的には銀行の方が着用しているようなシャツというところでしょうか。
世の中では半沢直樹が非常に人気ですが、半沢直樹さんが着ているワイシャツはこれです。
実はオジエでワイシャツを提供しています。
銀行の方が昔着ていたのがこのようなワイシャツですね。
衿が小さいので昨今では、モード系のスーツに合わせたりすることもあります。
③レギュラーカラーはベーシックなシャツですが、販売が減少している点があります。
代わって昨今メジャーな衿型なのがワイドカラーシャツです。
ネクタイをするといえばこのワイドカラーがもっともプレーンかなというくらいになっています。
海外の方はワイドカラーを着ているのが圧倒的に多いです。
ホリゾンタルカラーをご紹介しましたが、これも一応ワイドカラーの一種です。
ワイドカラーには衿の大きさや開き方などかなり色々な種類があります。
④これはタブカラーシャツ。
タブの上からネクタイを通します。
ネクタイを巻いてこの上から通すというやり方です。
ネクタイするときにほかの人と違ったやり方でネクタイをしたい!という方にはおすすめです。
⑤ピンホールカラーといいます。
このワイシャツは衿にピンが通っているんですね。
このピンの上からネクタイを通します。
さきほどご紹介したタブカラーとピンホールカラーシャツは感覚的に親戚といった感じです。
タブカラー、ピンホールカラーシャツ共にネクタイを上から通すので、ネクタイが跳ね上がり立体感が出ます。
見た目に通常どおりネクタイしている際とはまったく違って見えるので、そういう意味ではちょっと差別化したスタイルをしたいときならばお勧めです。
とくにピンホールはピンという飾りもついています。
そういう意味でもかなり目立ちます。
♦ピンホール、タブカラーシャツを選ぶ際もうひとつの指標とは
タブカラーシャツにピンホールカラーシャツ。
この2つのシャツを選ぶときにはもう1つ指標があります。
それは何か。
ジャケットのラペルです。
この幅と、シャツの衿の大きさってをある程度比例させたほうがいいです。
ラペル幅が太いジャケットの場合は衿も大きいほうがいいです。
逆に幅が狭いものは小さめの衿型がいいです。
タブカラーもしくはレギュラーカラーシャツがお勧めです。
見た目が格好良くなります。
本当はゴージラインという線があって、この角度とかもあるんですが、合わせるシャツが非常に少なくなってしまいます。
そのためラペルの幅とシャツの衿の大きさ、ここはある程度マスターしたほうが良いです。
まとめると、ラペル幅が狭いものには小さめの衿型→レギュラーカラーや、タブカラー、ピンホールカラーなど。
太いものに関しては大きめの衿型→ワイドカラー、中でも大きめのものなど。もしくはドゥエボットーニみたいな衿型です。
そんな感じで一つの基準として覚えていただくといいかなと思います。
正直、厳密にそこまでやらなくてもってものもあるんですけども、やったほうがスマートですし、最終的には好みの問題になってくるのですが、覚えておいて損はないと思いますのでお伝えしておきます。
♦まとめ
ネクタイするかしないか、両用で行くか。
そこをメインに考えていただければ、おのずと選ぶものは決まっていくでしょう。
迷われた際は衿型で選ぶ項目もありますので、今回お伝えしたことを思い返していただいて、用途に合わせて、衿型からシャツを選ぶと一番選びやすいです。
ぜひその形でシャツを選んでみてください。
♦関連商品・動画紹介
⇒▼メンズワイシャツの衿型から選ぶページ
https://www.ozie.co.jp/c/mens-shirts/mens-collar