2019.03.05 /
パワータイを使った、ネイビースーツのコーディネート=パワードレッシング

店長の柳田です。
唐突ですがパワータイというキーワード、聞いたことはありますでしょうか?
今回はパワータイや、それにまつわるパワースーツ・パワードレッシングというキーワードについてご説明したうえで、実例やozie流のコーディネート例やをご紹介します。

1.パワータイとは

パワータイとは赤のネクタイのことで、赤は赤でも基本無地のネクタイを指します。

2.パワータイにはどんな意味があるのか?

では赤のネクタイ=パワータイにはどんな意味があるのか?
以前TPOにおけるネクタイの色の使い分けみたいな投稿をアップした際に記入しました。

▼【過去記事】TPOに合わせるネクタイ~あなただけのベストカラーの選び方~
https://www.ozie.co.jp/blog/2016/01/25/7050/

ビジネスシーンでシチュエーションによって色を使い分けましょうというわけですが、その時に書いたことを簡単にまとめると

赤のネクタイ 「自発性」「外交的」「リーダーシップ」などの印象を周囲に与える色。自分の気持ちを高めたいとき、相手に熱意を伝えたい時に効果的。ここぞというときのプレゼンテーションの際に主に使う。(逆にクレーム対応、謝罪会見といった緊急の場には不適切です。)

青のネクタイ 「信頼感」「誠実」といったイメージを与える色。商談の場では相手からの信頼を獲得することがとても重要になることから、商談の際に有効といわれている。(クレーム対応、謝罪会見といった緊急の場にはネイビーの無地ネクタイが最適です。)

黄色のネクタイ 「親しみやすさ」「明るさ」などの印象を与え、また判断力をUPさせる色。スムーズに信頼関係を築きたいとき、コミュニケーションを円滑にする=接待・会食の際により有効といわれている。

とまあこんな感じで上記3色のネクタイにはこのような意味合いがあり、とりわけ赤の無地ネクタイは「パワータイ」と欧米では呼ばれています。

3.パワースーツとは?

またネクタイだけでなく、スーツにも「パワースーツ」なるものがあります。
欧米ではネイビー無地のスーツのことを指します。

4.パワードレッシングとは?

もともとは1980年代にレディースのファッションキーワードとして使われていたのが「パワードレッシング」。
ドレッシングはDRESSからきているので、パワースーツのドレス版という感じでこのネーミングになっていると思います。
今では男性女性関わらず、自身の成功や有能さをアピールするような着こなしのことをパワードレッシングと呼びます

メンズの場合、パワースーツ=ネイビースーツに白いシャツ、上記3色=赤・青・黄のいずれかのネクタイを合わせるのが「パワードレッシング」といわれています。
とりわけその中でもパワータイ=赤い無地ネクタイに白いシャツ、ネイビースーツという組み合わせがパワードレッシングとしてポピュラーです。

私が一番最初にこのキーワードを見かけたのは90年代前半のアメリカの雑誌=GQでしたが、この時のパワードレッシング特集のコーディネートはシャツが白ではなく、ブルーのシャツを中心に色のはっきりした赤・青・黄色系の柄物ネクタイでコーディネートしていました。
すごく斬新だったのを覚えていますが、今思えばGQ流のパワードレッシングだったのでしょう。
(私はそのGQに掲載されているカラフルなコーディネートがパワードレッシングなのだとそれから数年思い込んでました。)

5.アメリカ大統領に見るパワードレッシング!?

パワードレッシングというキーワードをご存知の方のほうがおそらく少ないと思いますが、それは欧米でも主に政治家やビジネスマンのきちんとした席でのスーツスタイルを指し示すものであるからだと思います。
正直ネイビースーツ・白いシャツ・赤いネクタイというコーディネートはファッショナブルを通り越して当たり前すぎて面白くないですもんね。

過去記事にもありますが、そんなことから歴代アメリカ大統領はここぞという演説時には赤いネクタイ・白いシャツ・ネイビースーツを着用することで有名です。
とみにドナルド・トランプ元大統領がその典型です。
トランプ元大統領はこのコーディネートが好きなのか、それともほかのものを選ぶのが面倒臭いのかわかりませんが、ほとんどが赤いネクタイ・白いシャツ・ネイビースーツというコーディネートです。

下記の写真は2017年7月6日、G20前に開催された日米韓首脳会談の写真ですが、中央のトランプ元大統領と左の文大統領は見事に赤のパワータイをしています。
安倍首相はネイビーっぽい小紋のネクタイをしていますね。信頼や誠実さをアピールしたかったということなのでしょうか?

President Donald Trump, center, meets with Japanese Prime Minister Shinzo Abe, right, and South Korean President Moon Jae-in before the Northeast Asia Security dinner at the US Consulate General Hamburg, Thursday, July 6, 2017, in Hamburg. (AP Photo/Evan Vucci)

6.ozie流パワードレッシング

そこで今回は、赤のパワータイ・白いシャツ・ネイビーのスーツで私が考えるパワードレッシングを表現してみました。
こんな感です。

赤のパワータイは少し落ち着いたどちらかといえばワインに近いものを選んでみました。
日米韓首脳会談の時の写真を見ていただくとわかりますが、トランプ元大統領が明るい赤、文大統領は少し落ち着いた赤の無地ネクタイを合わせていますよね。
トランプ元大統領くらい主張が強い方でしたらいいのでしょうが、ビジネスシーンで明るい赤のネクタイはちょっとやりすぎな気もします。(特に日本では。)
なので少し落ち着いた赤の無地ネクタイが私的にはおすすめです。
ちなみに私が合わせているネクタイは下記のネクタイです。

【定番・セッテピエゲ・ネクタイ】無地・ワインレッド・日本製
https://www.ozie.co.jp/fs/shirts/necktie-settepiega/np_001

ビジネスシーンには落ち着いた赤がおすすめ、と書いておきながらトランプ元大統領が合わせているくらいの明るい赤無地ネクタイもご用意しております(^^ゞ

【定番・セッテピエゲ・ネクタイ】無地・レッド・日本製
https://www.ozie.co.jp/fs/shirts/np-014

じゃあプレゼンテーションをよく行う方(営業の方・士業の方・コンサルタントなど)は常にこの組み合わせが理想なのか?といえばそうとも言えません。
毎度毎度赤い無地ネクタイでは飽きられてしまうし、スーツは制服という見方もできますがいつも決まった組み合わせではまさにユニフォームっぽく見られてしまいますもんね。
この場合、赤のネクタイのバリエーションをもって雰囲気を変えることをお勧めします。

例えば上記赤無地ネクタイ2色とっても明るさが全く違うので、合わせたときの印象は全く違います。
あとはウールの入った光沢が抑えられたマットなもの、もしくは無地でなく小紋柄やレジメンタルが入った赤ネクタイを選んでみるとか。

基本パワータイは無地と文頭で書きましたが、バリエーションという意味では柄物は当然ありです
当店ではたくさんの赤系ネクタイを取り扱っています。
よかったら下記ページをご覧になってください。

赤ネクタイのページ(ピンクも含まれます。あとアスコットタイもありますのでそちらはスルーしてください。)

さらに言えばプレゼンテーションの時にパワータイ=赤のネクタイをすることもないわけです。
プレゼンテーションの内容で、見せ方を・見え方を意図的に使い分けるという意味で青や黄色系を選んでもいいわけです。
青や黄色系のネクタイはパワータイではありませんが、ネイビースーツ・白いシャツに合わせるネクタイが青や黄色系でも広義のパワードレッシングですから。

上記首脳会談で安倍首相は実際紺系のネクタイをしています。
実際安倍首相は日常的にみて、黄色と青のネクタイをしていることが多いです。
意図してそうしているのだと思います。
そんなことも参考にしてみてください。

最後に今回、私はネクタイの色に合わせて赤い縁取りの入ったリネン100%のポケットチーフをスリーピークスという華やかな挿し方で挿しています。
日常ではさほど問題はありませんが、すごく大事な席では挿さないほうが無難です。

7.パワーコーディネート実例=G20での記念撮影スナップ

長々と書きましたが、最後この画像をご覧いただければ今まで説明してきたことについてご納得いただけると思います。
下記の画像は2018年11月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたG20の記念撮影です。
わかりやすいように2枚掲載します。

パッと見ても全体的にネイビーのスーツに白いシャツ(か薄いブルーのシャツ)、ネクタイは赤かブルーの無地(若干黄色とピンクの方もいらっしゃいます)、ポケットチーフはほとんどの方が挿していません。(見た感じチーフを指しているのは2-3名くらいですね。)
さらにシューズは全員黒。
正式な場ではやはり皆さんパワードレッシングですね。

8.まとめ

日本はもともと和装の国なので、一般的にですが洋装に関する知識や常識があまりないといっても過言ではないでしょう。
その象徴が日本のセレモニーシーンにおけるフォーマルウェアといえるかもしれませんが、きちんとした席でのスーツの着こなし方にもルールがあることは覚えておいて損はないと思います。
今回は日本人にはなじみの薄いパワータイ・パワースーツ・パワードレッシングについてと、そのコーディネート例や実例について私の考えを織り交ぜながら書いてみました。
TPOにおけるネクタイの色の使い方と併せて参考になれば幸いです。

9.商品・動画紹介

⇒ 赤系のネクタイの商品一覧ページ(ピンクも含まれています)

⇒ 紺系のネクタイの商品ページ一覧

⇒ パワータイ・パワードレッシングを使ってプレゼンに臨む!(動画)

 


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